猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2016年2月2日(火)
- 通うほどに名古屋のことが好きになるトリコ組『名古屋16話ツアーズ!』 第五話「東区」
2月2日(火)、名古屋16話ツアーズ第五回「東区」が開催されました。
吉川トリコ「名古屋16話」を課題本に月に一回、名古屋の全ての区をまわろうということではじまったこの企画。ほぼ毎回参加という常連さんも、今回がはじめてという初参加者さんも、途中で乗り降り自由、乗り合いバスのようにゆるやかに楽しめる会になってまいりました。
今回の会場は、高岳駅から歩いて十分ほどの住宅地にある<文化のみち橦木館>。
かねてより猫町のイベントで撞木館を利用したかったという主宰の念願がついにかないました。
今回のお茶&お茶請けは
東区 「正林堂茶舗」の深むし煎茶
東区 「芳光」のわらび餅
北区 「白木」のあられいろいろ(山盛り☆)
グルメ担当のサポーターがほうぼう駆けずりまわって集めてきたこだわりの味だけあってたいへん好評でした。
21名3テーブルで読書会スタートです!
各テーブルで話題にのぼったのが、「どうして舞台がナゴヤドームなのか?」というもの。
たしかに、名古屋市民の生活に密接した舞台をチョイスしたほかの区とくらべると、趣がちがって感じられるのかもしれません。
著者としてはそのちがいを嗅ぎ取ってもらえるのはうれしいかぎり。
実は東区だけ、この小説を連載していた媒体((^ε^)-☆Chu日新聞)より、リクエストをいただいてしまったという大人の事情があったのです……。
今回は離婚して別々に暮らす父と娘がナゴヤドームで再会する、という少々ビターなお話だったため、あちこちのテーブルで家庭環境や夫婦、親子関係についての話題がのぼりました。
バツイチの人、親が離婚した人が存外多く、話しているとついついしんみりしてしまう……と思いきや、みんなどこか自分を突き放すように笑いながら話していました。ひょっとしたら課題本がクッションになっているのかな? これも読書会の良さの一つですよね。
回を重ねるごとに、自分の知ってる名古屋がいかに狭く、限られたものであったのか思い知らされます。
名古屋で暮らしていながら「名古屋ってつまんない町だ」と感じている人にこそ参加してほしい会だと思います。あなたの知らない名古屋がきっとここにある☆彡
次回は第六話「名東パン通りにて」を題材に、名東区で実施します。
お次はどんな話が飛び出してくるのか、いまから楽しみにしています。
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文責:吉川トリコ
写真:よるこ、ayuppe