猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2016年2月27日(土)
- トリコ組 第3回猫町BL読書会(男子禁制) 雲田はるこ「新宿ラッキーホール」
2月27日(土)、猫町倶楽部トリコ組 第3回BL読書会が開催されました。
トリコ組というのは、名古屋在住の作家・吉川トリコさんが有志を集めてBL読書会をしようと目論んでいたところ、それを聞きつけた代表が「だったら猫町でやりましょう」と始まった企画です。
2015年8月1日(やおいの日)に始まり、今回で3回目を迎えました。
会場は、名古屋藤が丘にある「JAZZ茶房青猫」。
地下にある青猫の入口でお出迎えしていると、皆さん階段を降りてくる時から満面の笑顔で、読書会へのワクワク感が伝わってきました!
毎回趣向を凝らして作っている名札、テーブル札などの小物。
今回は課題本に出てくる登場人物の名刺を模した名札で、皆さんにポルノスターになっていただきました!
そして散らばるお札は…え?801札⁉︎
(課題本の中で札束が出てくるのです)
今回の課題本は、現在本格落語漫画「昭和元禄落語心中」が大人気で注目の作家、雲田はるこさんのBL作品『新宿ラッキーホール』です。
ゲイビデオ制作会社を経営する元ポルノスターと元ヤクザ2人の、15年にわたる物語。
「大好きな作品です!待ってました!」というコアなBLファンから、「今回初めてBL作品を読みました」といったさまざまなBL読書歴を持つ参加者たちによる読書会の始まりです。
しかも今回は、トリコさんたっての希望でドキドキのR18!
どんな話が飛び出すのでしょうか…?
「恋だけじゃない色々な感情が含まれる関係性に萌えます!」
「BLを本当に理解するには行間を読む力が必要。ぽんとそれだけ渡されてもきっと理解できない」
「人って、生きていく方法を一生懸命探して生きていくんだなと思いました」
「関係性を固定しないのがBLの良いところ!」
登場人物の揺れ動く関係、性についての考察に、語り合うことで新たな発見をして盛り上がるなど、どのテーブルでもファシリテーター(各テーブルの司会進行役)の差配がいらないくらいに次々に意見が飛び交い、あっという間に2時間が過ぎました。
最後は、BL読書会恒例となった「皆さん(現世に)戻って来てくださ~い!」という司会の呼びかけで、読書会終了です。
今回のドレスコードは、吉川トリコさんがこれしかない!と決めた「ポルノスター、またはピンク」。
ハードルが高いかな?と思いきや、皆さん思い思いに趣向を凝らして来てくださいました。
「レジでコレだけ買うの恥ずかしかったです!」と、薔薇柄の赤いパンツ形ポーチを持って来てくださった方。
作品のイメージにバッチリ合ってますね~。
「作中に出てくる幻のお蔵入りゲイビデオのパッケージを自作してみました!」とニッコリ。衣装も細部までとても凝っていて、素敵でした。
ベストドレッサーに選ばれた方には、特製のしおりをお渡ししました。
ベストドレッサーの発表の後は、青猫マスターが選ぶ今日の一曲です。
課題本のイメージ「腐れ縁」にちなんで選んでくださったのは、James Taylor「Don’t Let Me Be Lonely Tonight」。作中の登場人物2人に思いを馳せながら聴きました。
懇親会からは、男性もカップル(2名1組)で参加ができます。
今回参加してくださった男性陣は4組。
今回、なんと男装で懇親会から参加してくださった女性カップルもいました!
麗しい男装に、女性陣から嬌声が。
懇親会では、801札がおひねりとして大活躍しました!
男性陣も課題本読了が参加条件のため、男女交えて課題本の話で盛り上がったり、BLに対する意見交換をしたりと、懇親会も熱気に溢れていました。
また、次! 早く次を~! という熱い声にお応えして、次回開催を5/21(土)に決定しました。
お待ちかねの課題本は、よしながふみさんの『ジェラールとジャック』です。
http://www.bookreading.nekomachi-club.com/schedule/32580
BLビギナーの方も、BL大好きで語り合いたい方も、ぜひご参加お待ちしております!
文責:おがちゃん
撮影:よるこ、ayuppe