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猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

名古屋シネマテーブル水曜会

  • 2014年7月19日(土) 
  • 名古屋シネマテーブル特別イベント「七里圭の映画術」



7月19日(土)午後から千種IMYホールにて、七里圭監督トークショー「七里圭の映画術」が開催されました。
監督は昨年の7月に名古屋シネマテーブル定例会「嘆きのピエタ」にも参加していただいています。

七里圭監督の経歴をご紹介します。



監督は1967年生の愛知県出身。高校時代の8ミリ映画「時をかける症状」が第8回ぴあフィルムフェスティバルに入選。
早稲田大学に進学しシネマ研究会に所属、在学中から映画の現場で働き始め、約十年間の助監督経験の後に監督及び脚本家となり、2004年山本直樹原作の劇場映画「のんきな姉さん」、短編「夢で逢えたら」で劇場デビューされました。

このトークショーに先立つ1週間前に名古屋の老舗ミニシアター、名古屋シネマテークで七里監督の作品である「眠り姫」「夢で逢えたら」「Aspen」の特別上映会が行われました。事前に監督の作品を観ることで、聞き手としてはより充実したトークショーになりました。

トークショーは監督のシネマ研究会時代の後輩である三宅幸一郎氏(猫町倶楽部kohさん)との対談形式で行われました。長年、監督の作品を観続けてきているkohさんならではの掛け合いでした。kohさんから監督の独特な撮影手法などに対していくつかの質問が投げかけられ、それに対し監督からは監督の映画に対する考え方などをお話ししていただきました。



 

監督は、役者の声だけがない映画や、声だけで役者が映らない映画等、欠落のある映画を多く撮られており、それらの効果や考え方などを詳しく解説していただけました。



 

参加者が目を閉じた状態で「眠り姫」が一部上映されました。音だけを聴き、映像がない状態で集中して想像し、より考えて感じる映画になった気がしました。面白い実験で、体験したことのない映画の観方でした。



 

監督は、今の映画予告は簡単に見どころを教えてくれて「わかりやすさ」が重視されている。サービス過剰の世の中に、もっと考えさせる映画を撮ろうとされているとのことでした。
監督は人間を撮りたいとのこと。人を撮れば人を描いているのか?ということを試し続けているそうです。



 

トークショーの最後には質疑応答が行われました。
「こういったインディペント映画に興行収入はあるのか?」
繰り返し上映されることにより黒字になることはあるそうです。

「今後、どういう映画を撮りたいか?」
実験映画(とみなされてしまう作品)を経て、劇映画に立ち戻りたいとのこと。



 

トークショー終了後の懇親会は今池の居酒屋「きも善」で行われました。
七里圭監督と身近で話をする貴重な機会となりました。



七里圭監督の今後の作品に期待しています!

(名古屋シネマテーブルサポーター/アンダーソン)

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