扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

東京文学サロン月曜会[文学]

  • 2014年10月26日 16:00受付開始、読書会16:30~21:00
  • 第58回 東京文学サロン月曜会 ヘミングウェイ 「老人と海」

秋も深まりつつある10月最後の日曜日、代官山のcafe、chano-maで第58回東京文学サロン月曜会を開催しました。
今回の課題本はヘミングウェイの「老人と海」。1966年に出版された福田恆存氏訳と2014年に出版された小川高義氏訳の読み比べです。光文社古典新訳文庫編集長駒井さんの講演もあり盛りだくさんの会となりました。


受付では、英語の原著とパンダちゃんがお出迎え。テーブル手前に見えるのはネームカードです。ネームカードに名前を記入しネームカードの名前で呼び合います。裏面には、課題本シールを貼る本棚があります。1冊1冊貼っていくと、課題本の本棚が出来上がりますよ。そんな遊び心があるのも月曜会のステキなところ。


続々と会場に人が集まって来ます。今日はどの班で誰と一緒に話すんだろう。ドキドキワクワク。各班のテーブルには、過去課題本一覧、月曜会PR、課外活動一覧、BOOK BATON、が配布されています。猫町倶楽部ってこんな会ですってことを載せています。猫町倶楽部と親しむきっかけになりますね。

駒井さんにご挨拶をいただいて、いよいよ読書会がはじまります。


7人~8人のグループに分かれて感想を話し合います。
参加のきっかけなど簡単な自己紹介をした後、ドリンクやケーキを合間にはさみながら、あのシーンってどう思う?うんうん。なるほどね。そっか、そういう感想もあるんだね。私は、このセリフが好き。などなど、感想を語ります。あっという間に時間が過ぎていきます。


いろんな人の感想から発見があるのが読書会の魅力です。男女の感じ方の違いを感じることも多々有ります。今回の「老人と海」では、男性は老人の生き様、ロマンや哀愁を、女性は老人と少年の関係性を語った方が多かったようです。
あなたは、どうでしたか?


駒井さんにも班に入って頂き、新訳と旧訳での印象の違いなどを語り合います。情報量が圧倒的に多い環境で、文章の解像度をあげて訳すことが出来るのが現代訳とのお話を伺いました。旧訳はレコードのような味わいがある。新訳はイメージが映像になって頭に入ってくる。などの感想がありました。あなたは、どんな違いを感じましたか?

続いて、ベストドレッサーの時間です。
みなさんのドレスコードを聞くのも楽しみ。発想力に驚くこともしばしばです。今回のドレスコードは「ヘミングウェイ・スタイル」お洒落なこだわり屋ヘミングウェイが愛した服装をイメージします。ボーダー、帽子、ジャケット等々が多い印象です。


ベストドレッサー受賞の方々。みなさん小物も取り入れながらドレスコードを楽しんでいます。

光文社古典新訳文庫編集長の駒井さんから
「なんで、イマドキ古典を?~20世紀の日本における古典新訳の可能性」をテーマに講演をいただきました。


表紙が印象的な、光文社古典新訳文庫シリーズを手にとったことがある方も多いのではないでしょうか。
変化の大きいこの時代に、人間が読み継いできた古典の価値を発掘し、現代に伝えたいという駒井さんの情熱が伝わってきました。原著を音楽の原譜に、翻訳を楽器の演奏に喩えられていたのも印象的でした。

続いては、お酒やお料理を片手に、ワイワイと語り合う懇親会の始まりです。
月曜会の夜はまだまだ、続きます。


みなさん、楽しそうですね。
課題本はどうだったという話から、好きな本や漫画、映画、料理、お酒、音楽、旅行、猫町倶楽部の他の定例会の話、趣味の話まで、思い思いに語ります。日常から、ちょっとひととき猫町ワールドに迷い込んで、語り合う。そんなイメージです。

駒井さんと光文社コンテンツ事業局の前嶋さんにも懇親会にご参加いただき、一緒に色んな話を楽しみました。


同じ本を読んだ仲間と、くだらないことから、真面目なことまでワイワイ語り合える。そんなところも魅力です。懇親会の終わりは、まだまだ話し足りず、名残惜しいですね。


参加いただいたみなさま、ご参加いただきありがとうございます。
話の続きは話し足りんで話しましょう。次回の参加を心よりお待ちしております。
参加しようかなと思ってるみなさま、初めての参加とてもドキドキ緊張するかと思います。初参加の方でも心地よく楽しい時間を過ごしていただける会なので、ぜひ一歩を踏み出してご参加下さいね。お待ちしております。


最後に、東京文学サロン月曜会の運営ボランティア、サポーターのご紹介です。
とっても仲良く、ワイワイと、アイディアを出しながら楽しく運営をしています。
なにかあれば、真っ先にサポーターに声をかけて下さいね。

次回は、東京文学サロン月曜会5周年記念で「修善寺温泉旅行」を開催します。
課題本は、夏目漱石「行人」です。
文豪も愛した、修善寺で読書会!!
月曜会のみんなで旅行。今からとっても楽しみです。


「修善寺温泉旅行」での旅行先。修善寺、桂川に架かる橋、伊豆の国パノラマロープウェイ、ワイナリーシャトー。初めましての方にも、久しぶりの方にも、いつも参加くださる方にも、お楽しみ頂ける企画となっています!!
ご参加お待ちしています!!

記:さき 写真:びっくぼ りこ しゅん まき

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