猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2015年3月1日(日)
- 【東京シネマテーブル】ゴダール『さらば、愛の言葉よ』 ゲスト/大谷能生, 平倉圭
東京シネマテーブル、発足後初のレポートです!
第11回目となった今回の課題映画はジャン=リュック・ゴダール監督の最新作『さらば、愛の言葉よ』。
ゲストに大谷能生さん、平倉圭さんをお迎えして、ゴダール監督初の3D映画について語り合う熱い一夜となりました!
猫町倶楽部東京シネマテーブルは、毎月決められる課題作を各自で鑑賞し、当日の場で感想や気づいたこと・疑問に思ったことなどを自由に語り合う集まりです。
普段の定例会は水曜夜に開催していますが、今回は特別に3月1日の土曜に開催。
会場はいつもと同じ代官山のChano-maで行われました。
猫町倶楽部読書会の唯一のルールは「他人の意見を否定しない」こと。シネマテーブルでもそれは同じです。
1テーブル8人程のグループに別れ、軽く自己紹介をした後はファシリテーターと呼ばれる司会進行役を中心に感想を話し合います。
ゴダールの作品に初めて触れた方、映画・芸術全般に造詣の深い方、ゴダール大好き!な方と顔ぶれもさまざまです。
特に今回の課題作『さらば、愛の言葉よ』は、観た方が抱く思いも十人十色…。
参加者のみなさんのお話に耳を傾けるうち、新しい発見をしている自分に気がつきます。
ゲストである平倉さんと大谷さんが各テーブルを回ってくださいました。
疑問に思ったことなどを、直接お話しできるまたとない機会ということで、いろいろな意見が飛び出しました。
ゴダール映画に対するお二人の率直な感想を伺うこともできて、各テーブル楽しい時間になったのではないでしょうか。
今回は副読本に指定した平倉圭さんの著作『ゴダール的方法』を読了した方だけのテーブルも!
同じ映画を観て、同じ本を読んできた方たちですから、自然とお話も弾みますね。
テーブルで話し合った後は、今回の目玉企画である平倉さんと大谷さんのトークイベントが行われました。
お酒が入りどことなくリラックスムードなおふたりの、それでいてわかりやすいゴダール講義は時に笑いをまじえつつ…。
「編集台で分析する」平倉さんの研究手法を実際に目の当たりにし、体験することができました。
ゴダール監督の映画における企みの数々に改めて驚かされます。
さてトークイベントのあとは、美味しいご飯を食べてフル回転した頭に栄養補給!懇親会のはじまりです。
たっぷりと課題作の話をした後ですので、初対面の方とも自然に話すことができ、雑談に花が咲きます。
最近観た映画の話、これから観たい作品への期待…映画好きが集まる会ですから、やっぱり映画の話になりやすいかも?
そんな会話の中で、これまで知らずにいた面白い映画を知ることも多いんですよ。
ゲストのお二人も最後まで残ってくださり、にぎやかな懇親会となりました!
当日は雨。お天気の悪いところお越しくださいました参加者のみなさま、ありがとうございました。
平倉さんと大谷さんにおかれましては朝早くからお忙しい中、またイベントのために4倍速再生でのゴダール鑑賞の直後にもかかわらず、しゃべりっぱなしの当イベントとなってしまいましたが最後まで本当にありがとうございました。
また機会がございましたら、どうぞよろしくお願いいたします。
なお猫町倶楽部東京藝術部では、「大谷能生の芸術学講座」も始まります。こちらもとても楽しみですね!
東京シネマテーブル、第1期サポーターの任期は今回のイベントまででした。次回からは第2期サポーターによる運営となります。これからもひき続きよろしくお願い致します。
次回東京シネマテーブルは3月27日金曜日の開催となります。
課題作は『きっと、星のせいじゃない。』、会場は今回と同じく代官山Chano-maです。
みなさまのご参加を心よりお待ちしています。
*お申し込みはこちらから
(文:はら 写真:めんひゃく)