猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2015年6月6日(土) 17:00~21:30
- 【動画付】恵文社コラボ関西文学サロン月曜会「銀河鉄道の夜」
恵文社一乗寺店COTTAGEで開催している、関西月曜会。この看板もおなじみになってきました。
猫町倶楽部と恵文社さんが交互に課題本を選びます。今回は猫町倶楽部・選「銀河鉄道の夜」。
入口には「下ノ畑二オリマス」教師でもあった賢治先生が子どもたちに残していったメッセージ。
~♪♪♪~・・・「ねえ、この曲ってなんだっけ?」今回、受付中もBGMとして作品中に登場する「星めぐりの歌」が流れていたんです。ほかにも、今回賢治の趣味でもあったクラシックを集めて流していたんですよ。
それぞれのテーブルで開始を待ちます。有名な作品だけあって、初参加の方が数多くいらしてくださいました。
「子どものころ読んだ時は気づかなかったけど、動物とか全員喋るんだよね」子どものままのようなみずみずしい感性が好きという人、そこがちょっと好きじゃない・・という人。自由な感想が飛びかいます。
同じとこでツボっていますね!!とっても楽しそう。猫町倶楽部の読書会には、人の意見を否定しないというたったひとつのルールがあります。このおかげもあってか、「全然わかんなかった」など本当に自由なことでも話せてしまったり。
ときには「ベジタリアンの思想や宗教観が盛り込まれている」「人と自分を比較する性格が投影してる」と大人ならではの考察も・・
課題本だけでなく、美術館や音楽など共通の話題で盛り上がって、趣味友ができた人も!年齢や職業を超えて、友人ができるのも会のいいところ。
会のもうひとつの楽しみはドレスコード。課題本にちなんで、宇宙柄、星をあしらった装いで遊びます。
ワンポイントの方も、夜空に見立てたお着物で決めてきてくださる方も。日常の着物がサマになっていますね。会場が京都なせいか、和装の方が毎回何人かいらっしゃり、目を楽しませてくれます。あいにく「きもの割引」はないのですが・・・。あっでも、学割はありますので、対象の方はぜひご利用くださいね!!ドレスコードと関係はないけれど。
この日のお茶請けは、モダンなパステルカラーの落雁(らくがん)と、子どもたちの顔みたいな福だるま。
「銀河鉄道の夜」には、あやしい鳥射ちが、ジョバンニたちに雁(がん)を食べさせたらお菓子の味がする、というシーンがあります。そこからの連想でサポーターが買い付けてきたんですって・・センスが光りますね。次回のお菓子係ハードル上がるわぁ・・
読書会あとの懇親会でフードをお願いしているハコブキッチンさんも、銀河鉄道をテーマにキラキラな世界観全開です。
あまりに美しいのでもう1枚。
これは・・だれかの差し入れだったかな?食べてない人も思わずスマホを取りだして激写してました。美しい食べものを囲んで、会話もはずんだ夜だったのです。
次回は恵文社セレクションによる課題本、太宰治「パンドラの匣(はこ)」。
恵文社さんに選んで頂くのは3回目になりますが、ここへきて初の日本人、それも大人気の文豪です。最近はお笑い芸人・ピースの又吉さんの好きな作家というイメージがついちゃった感もありますが・・はたしてどんな参加者が集まるのか?祇園祭シーズンまっただ中、お菓子のセレクションも気になります!?お申込みが殺到する可能性がありますのでお早めに。
街ではすでにお囃子が聞こえはじめている京都。夏の観光がてら、ぜひ足を伸ばして恵文社cottageまで、お立ち寄りください♪
(文:トモコ 写真:あやか)
会場BGM:
加賀谷玲プロデュース「銀河鉄道の夜サウンドトラック」(2007年)より
「星めぐりの歌」宮沢賢治 作詞・作曲 編曲:加賀谷玲、歌:MIGA
「Fantasy Railroad in the Stars」
クロード・ドビュッシー作曲「牧神の午後への前奏曲」
アルベール・ヴォルフ指揮 コンセール・ラムルー管弦楽団 1929年
ベートーヴェン「交響曲第六番『田園』」
ヨーゼフ・クリップス指揮 ロンドン交響楽団 1960年
グルック 歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より「精霊の踊り」
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1983年
リヒャルト・シュトラウス 交響詩「ドン・ファン」
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1960年