扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

関西アウトプット勉強会[ビジネス]

  • 2015年07月18日(土) 
  • 第63回関西アウトプット勉強会 木下是雄「理科系の作文技術」

2015年7月18日(土)第63回関西アウトプット勉強会が開催されました。


場所はちゃやまちアプローズタワー
5月に京都から大阪に場所移転し、こちらの会場は今回で3回目です。
JR大阪駅 御堂筋出口から徒歩10分、阪急梅田駅 茶屋町出口から徒歩6分の好立地!



受付では運営のボランティアであるサポーターがお出迎え。

 

会場の会議室内では、勉強会の前に本日のファシリテーターがミーティングを行っています。
ここで、ファシリテーターとは勉強会の進行役です。
参加者の皆さんが気持ちよく話が出来るよう尽力いたします。



そしていよいよ読書会スタート。
まずは関西アウトプット勉強会のリーダー・あっしーさんから、ルールの説明です。
ルールはただひとつ、「人の意見を否定しないこと」。
猫町倶楽部の居心地の良さは、皆の気配りから生まれます。
今回の課題本は、物理学者である著者が、理科系の研究者や学生のために論文やレポート、説明書、学会講演のコツなどを具体的に解説した本。
ずっと文系の参加者も多い中、この課題本で一体どのような話が飛び出すのでしょうか。

「最初は自分が好きな文章を念頭に置いて読んでいたので読むのが辛かった」

「でも、仕事においては相手に確実に自分の考えを伝える必要があるため、そういう観点で言えば役に立ったと思う」

「理系だけでなく文系でも例えば法学などは他の意味に解釈できないように書くので、一概に理系だけに通ずる内容でもない」

「42ページにあった道案内の仕方とかが非常に参考になった。確かに私も、「駅を出るとすぐ左手に果物屋がある」といった微視型の道案内をしてしまう。 」

「幾通りにも読めるのが気になってしまう人も居ると思うが、一方でそれが良いと思う人も居ると思う」

「ついついどうしても『・・・だ』と書きたくなるところを『・・・だろう』と言ったハッキリと明言する文体を避けたくなってしまうが、時と場合によって使い分けが必要だと感じた。 」

「理系論文に求められる文章は西洋人向けの文章であり、元来、日本人向きでは無い。なので、いきなり理屈を並びたてられても容易には納得しがたい。やはり、自らが他者の論文を読む立場になって初めてその理由を実感しないとなかなかそれは受け入れがたい概念だと思う。 」

「いろいろな人が書いた論文をたくさん書いて、自分自身もたくさん論文を書いて、その論文を先輩や上司、教授らに何度も手直しされていって初めて良い論文が書ける」

「なのでこの本は、部下や学生の論文を査読する立場になった時にこそ読むべき本だと思う」

「人にモノを伝える際、ついつい余計な話をしてしまうが、とりあえず仕事の話をする時はわかりやすく簡潔な表現をする事が大事だなと思った」

「日常会話では、ただ単に話を聞いて欲しい(共感して欲しい??)だけであって特に何かを伝えたい訳でも無ければ何か解決策を求めている訳では無い事が多い」→「要点は何だ?」みたいな事を言ってみたり、いろいろと説教じみた解説をしがちな理系男子はご用心。

「理系文書はやっぱりちょっと冷たい印象を受けてしまうので、日常会話では日本語の曖昧さや柔らかさを大切にしていきたい」


あっという間に過ぎてしまう、非常に中身の濃い2時間半でした。





読書会終了後、関西アウトプット勉強会並びに関西文学サロン月曜会から次回の課題本の告知。



そして最後は総勢29名の参加者の皆さんとパチリ。
勉強会の後のお楽しみは懇親会です。
ぐっと打ち解けた雰囲気でお酒がすすむ!







 

次回の開催は8月29日(土)、課題本は宗教人類学者・植島啓司さんの「きみと地球を幸せにする方法」。関西では久しぶりの著者参加イベントです。著者さんと一緒に課題本について語り合う機会はそう滅多に無いと思いますし楽しいですよ~♪

★詳細情報→ 8月29日(土)植島啓司さんの「きみと地球を幸せにする方法」

なお、会場は大阪・本町にある「イタリアン&TEX MEXダイニング DECO」となっていますのでお間違えなきように・・・。皆様のご参加お待ちしております!

<文:VANちゃん  写真:ねむこ>

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