扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

東京シネマテーブル水曜会

  • 2015年7月15日(水) 
  • 東京シネマテーブル「海街diary」

第16回目の開催となった東京シネマテーブル、7月の課題映画は『海街diary』。
吉田秋生さんの原作漫画を、『そして父になる』や『誰も知らない』の是枝裕和監督が映画化し、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にも出品されたことで話題になった作品です。



また、シネマテーブルでは先月から会場を渋谷の「森の図書室」に移して開催しています。
お酒を飲みながら本が読める、とても雰囲気のいいお店です。壁いっぱいに書籍が陳列されていて、本好きにはたまらない空間となっています。


サポーターによる会場設営、班ごとの進行役であるファシリテーターのミーティングなど事前準備を行いつつ…。



午後7時から受付を開始すると、続々と参加者の方々が集まってきます。

仕事等で遅れて迷惑かけそうだから…という理由で参加をためらっている方、シネマテーブルは平日開催のため遅れて参加される方もたくさんいらっしゃいますので、まずは一度気軽に申し込んでいただけると嬉しいです。


司会から、「他人の意見は否定しない」等のルール説明があった後、いよいよ本番。1テーブル6〜8人ほどのグループに分かれ、ファシリテーターの進行のもと、課題映画について感想を話し合います。



今回の課題映画である『海街diary』では、鎌倉で生活している三姉妹のもとに異母妹がやってきて、時間をかけながら少しずつ家族になっていく様子が描かれています。何気ない普通の日常を丁寧に積み重ねることで、物語にリアリティや時間的奥深さを与えていく是枝監督らしい作品となっていて、原作ファンからの評価も高いとのこと。
同じ映画を観ても、感想は人それぞれです。私の班では、家族観や恋愛観について、四姉妹それぞれのキャラクターについて、某不倫キャラについて(笑)等、笑いや新しい発見もありながらの、あっという間の一時間半でした。
皆様のテーブルではどのような話題で盛り上がりましたか?



映画について話した後は、懇親会の始まりです。お酒と食事を味わいながら、会話に花が咲きます。東京シネマテーブルは猫町倶楽部の中でも新しい会なので、初めましての方や参加歴の浅い人も多いのですが、たっぷりと映画の話をしたあとなので、自然と会話も盛り上がります。

シネマテーブルでは、懇親会の途中から、話したいテーマのテーブルに移動して語り合う「ラウンドテーブル」という時間を設けています。
テーマは毎月変わりますが、今回のテーマは、定番の「最近観た&これから観たい映画」、課題映画にちなんだ「邦画について」、絶賛の声も多い「マッドマックス 怒りのデスロード」、なりゆきまかせの「フリートーク」の4つ。どのテーブルも毎回盛り上がります。





いろんな映画の話が聞けるので、懇親会での私のオススメは、「気になった作品をメモして後で観る」こと。
自分の知らなかった作品にも出会えますし、次に会った時に「あの映画、面白かったです!」と声をかけるきっかけにもなります。

楽しい時間が過ぎるのは早いもので、名残惜しさを感じつつ、また次回課題映画への期待を胸に、解散となります。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。



 

次回の東京シネマテーブルは、8月19日(水)の開催となります。
課題映画は、大ヒット上映中の細田守監督最新作『バケモノの子』、会場は今回と同じく渋谷「森の図書室」です。

http://www.bookreading.nekomachi-club.com/schedule/23429

皆様のご参加をお待ちしています。

文 : ひーくん

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