猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2015年07月04日(土) 受付開始14:30 読書会&レクチャー15:00~18:45 懇親会19:00~
- 【名古屋藝術部】橋本麻里の日本美術基礎講座
NHKの趣味番組でもお馴染みの橋本麻里さんをお迎えして、
『橋本麻里の日本美術基礎講座』が開催されました。
橋本麻里さんご自身のtwitterで今回のイベントを知った方もいらして、
猫町倶楽部初参加の方も多く、総勢64名の参加がありました。
第一部は読書会です。
課題本は『日本の国宝100』(幻冬舎新書)
または『趣味どきっ! 国宝に会いに行く』(NHK出版)の2冊です。
読書会のチーム分けは、課題本毎ではなく混合で行いました。
『日本の国宝100』は新書のため、
ネットで写真を確認しながら読まれたようです。
一方『趣味どき!国宝に会いに行く』は写真が多く、
読書というより雑誌感覚で楽しまれたようで、お互いの本を見せ合いながら、
興味のある国宝について話が弾みました。
橋本麻里さんには各チームに参加していただき、
時間ギリギリまで丁寧に質問に答えてくださいました。
第二部はレクチャーです。
まずは「Artってなに?」
・artはラテン語のアルスars、
さらにギリシア語のアクネーtechnに由来し、
学問と技術の二つの意味を内包していた。
・「芸術」というより、
自然に対置される人間の「技」や「技術」を意味する言葉。
次は「ヒトが美を獲得するまで」。
ホモサピエンスの時代から説明が始まります。
美しいシェイプの「石器」と「iphon」を比べた映像、
どちらも美へのこだわりが感じられます。
・見て、感じることだけのために作られた人工物が多数存在する。
…という説明とともに紹介された愛らしい立ち姿のライオン
「古代グッドデザインの衝撃」の言葉が似合うデコラティブな土器
実はお詫びの手紙だったという平安時代の達筆な文
何年に一度しか公開されない個人所有の国宝絵画
所蔵品リストにすでに「お値段」もついていたという鎌倉時代の銀閣寺
最後は安土・桃山時代の茶室のお話でタイムオーバーになりました。
何千年もの時の美を、
楽しいエピソードとともに紹介していただきました。
懇親会では橋本麻里さんと、
橋本麻里さんのご友人の伊藤剛さん(漫画評論家)も参加され、
賑やかな会になりました。
『日本の美術基礎講座』はシリーズでの開催を予定しています。
次回の開催日程をまだお知らせできないのですが、
次回もご参加をお待ちしております。