扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

名古屋文学サロン月曜会[文学]

  • 2016年3月13日(日) 
  • 【動画付】亀山郁夫「新カラマーゾフの兄弟・上巻」 読書会

3月13日(日)、決起集会から5週間が経ち、亀山郁夫先生の「新カラマーゾフの兄弟」上巻読書会が開催されました。会場は、上巻の中にも登場する、藤が丘のJAZZ茶房 靑猫です。

上巻だけ、とはいえ664ページ。猫町倶楽部は課題本の読了が参加条件です。今までの課題本の中でも手強いページ数でしたが、25名の方にご参加いただきました。

  

会場では、かわいいふくろうたちが待っていました!

あれっ、こんなとこにも…

 

ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」を既に読んだ方も、そうでない方も、

共通する父殺しのテーマや、兄弟の関係や親子関係など、それぞれ感想を語り合い、著者の亀山先生がテーブルを回られると


さらにテーブルから笑い声が上がったり…


最後は時間が足りないくらい、それぞれのテーブルで盛り上がりました。



  




 

ドレスコードは「黒」。黒い中にさし色を使ったり、「黒い地面の中には明るい植物が…」など、いろいろ工夫されたベストドレッサーのみなさんです。


 

中には「黒いお菓子」で票を集めた?人も…( 笑


 

読書会の後は、亀山先生のレクチャーです。



本当は違うタイトルをつけたかったお話しや、1,995年の時代設定について、また

読書会で皆さんから出された質問を抜粋して、丁寧に解説して下さいました。



下巻を読んでいない参加者がほとんどなのに、皆が驚くようなネタバレもあったり(!)と、

とても楽しいレクチャーでした。

「なぜ、いま、これを書くのか」という答えにくい質問にも答えていただき、

亀山先生の新カラマーゾフに対する熱意や愛情がとても伝わってきました。

課題本を読むだけでなく、著書の方の思いやエピソードを聞くと、

課題本への理解も深まりますし、より一層愛着がわきます。 

 

レクチャーの後は、懇親会。

 

前回の決起集会で好評だった「たけ・やさいや」中山さんのお料理です。




  


ドラニキ(ジャガイモのパンケーキ、ロシア料理)、旬の苺と生ハムのサラダ、

 


ドレスコードにもぴったり!の「イカとひじきの墨煮」(見た目と違ってこれがまた美味)、「ヤッサプレライス」などなど、今回は、ロシア料理だけでなく、いろんな国のお料理が次々と。

美味しい料理をいただきながら、スクリーンでは、サポーターちづのさんが撮ってきてくれた、物語の舞台、野方(東京)、名古屋のシーンに登場する城山神社や岩崎御嶽社の写真を、先生の解説付スライドショーで。

   




城山神社や岩崎御嶽社は、藤が丘からも近く、なかなか面白そうです。

それから、亀山先生を囲み、歓談しました。




「2年ぶりです!」カラマーゾフの兄弟読書会にも参加された男性です。

本当に気さくにお話しできる楽しい時間でした。


話はつきることがなかったのですが、終わりの時間がやってきてしまいました。

楽しい時間は過ぎるのが早いですね。

 

次回は、上下巻の読書会を月曜会の5月定例会で行います。

詳細は決まり次第、ホームページやmixiのコミュニティでご案内します。

上下巻合わせると、1400ページを超える長編ではありますが、大変読み応えのあるストーリーですので、一人でも多くの方のご参加をお待ちしております。

文:こころ
写真:okko

 

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