猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2016年3月11日(金)
- 村上春樹「神の子どもたちはみな踊る」藤ヶ丘会場
寒の戻りか凍えるような寒さの3月11日(金)、名古屋藤が丘のJAZZ茶房靑猫にて開催された第99回名古屋文学サロン月曜会、3月の定例会の様子をお伝えします。今回の課題は村上春樹の短編集「神の子どもたちはみな踊る」です。今回は課題本が村上春樹ということもあり、大盛況の藤が丘会場です。
読書会前に恒例のイベントです。
毎回モダン・ジャズをシックに解説する「猫町ジャズ講座mini・歴史編」、今回はハード・バップを取り上げています。
「ハード・バップの始まりは1954年2月21日からです」と靑猫マスターの高橋さん。この日はアート・ブレイキーのアルバム「A Night at Birdland Vol. 1, 2(バードランドの夜)」が録音された日とのことで、同アルバムより「A Night In Tunisia(チュニジアの夜)」を鑑賞。
アート・ブレイキーの熱いドラムと続くクリフォード・ブラウンのテクニカルなトランペットが印象的です。
前回講座のクール・ジャズに対抗して熱くメロディーのよさを追求したという演奏に参加者一同引き込まれていきます。
ジャズ講座終了後はいよいよ読書会に突入です!!
今回が村上春樹の小説を初めて手に取られた方も、以前から村上春樹のファンである方も「神の子供たちはみな踊る」や「かえるくん、東京を救う」、「タイランド」を初めとする各ストーリーの世界観にすっかり魅了されたようです。
今回のストーリーの中で、特に人気があったのは「かえるくん、東京を救う」でした。
「かえるくんの献身的な行動に心を打たれた」
「村上春樹ってミステリアスなストーリーも書けるんだ」
「かえるくんには善の部分と悪の部分があるという事を、こういう表現で伝えるのが凄く衝撃的」
「かえるくん、東京を救うの終わり方が少しゾッとする」
そして「蜂蜜パイ」も好評を博していました。
「淳平にもう少し行動力があれば…」
「上手くいきそうで、上手くいかずに終わらせるのが村上春樹っぽいね」
「地震おじさんは何故沙羅にしか見えてなかったのかが気になる」
「ラストは村上春樹が何とか前向きな方向性で終わらせようとした気概が感じられる」
今回の読書会に参加されてもまだまだ話し尽くせていない方や他のテーブルでのやり取りが気になる方は是非是非「話し足りん!トピ」を御活用下さい!!
皆さんの御投稿を心待ちにしています。
今回残念ながら参加出来なかった方も是非覗いてみて下さいね。
そして今回の月曜会のドレスコードは「かえる」という事で、参加者の皆さんがアイテムや服装、グッズ等で独自のかえるらしさを体現して下さいました。
そんな中で今回のベストドレッサー賞を獲得されたのは、こちらの8名の方々でした。
おめでとうございます!!
今回のベストドレッサー受賞者の皆さんの集合写真を一枚パシャリ。
今度この集合写真に映るのは、そこのあなたです。
是非この感動を味わって下さい!!
この後は皆さんで懇親会会場へ。
今回の懇親会も月曜会藤が丘会場御用達のばんばんざいさんです!!
アルコールも入った事もあり懇親会場は初参加の方と常連メンバーの方々が入り混じって、今回の課題本に関する内容を初め、熱いトークを交わして大盛り上がり。
一つの課題本を通じて多くの方が楽しく且つ熱くお話しできる事って素敵ですよね。
次回は4/2(土)に翻訳家の柴田元幸さんをお招きした読書会とトークショーを企画しています。
課題本は「黒い時計の旅」です。皆さん奮って御参加下さい!!