扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

関西文学サロン月曜会[文学]

  • 2016年5月7日土曜日 受付開始16:30 読書会17:00~19:00 懇親会19:00~20:45
  • 関西文学サロン月曜会 第15回「雪の練習生」

新緑の若々しい葉っぱの緑が爽やかに彩る5月7日土曜日。
第15回関西文学サロン月曜会が開催されました。

5月の課題本は、多和田葉子「雪の練習生」です。
関西文学サロン月曜会では、課題本を猫町倶楽部と恵文社が交互に選書しています。
今回は、恵文社さんの選書です。

GW中にも関わらず、34名の方達に、恵文社COTTEGEにお集まりいただきました。
名古屋から遠征されてきた方も数名いらっしゃったんですよ。ありがたいです。



会場に到着しましたら、受付でお名前をお伺いします。
名札(呼んでほしいニックネーム)を書いていただき、各テーブルにご案内します。

1つのテーブルにつき、6~7人のグループ分けです。
各テーブルには、ファシリテーターという司会役が一人ずついて、進行をスムーズに行うよう促していきます。



定刻の17時になりましたら、司会者が読書会の始まりを告げます。
ここで猫町倶楽部を楽しむためのルールが一つだけ、あります。
「他の人の意見を否定しない」大切な、優しいルールです。

それでは読書会の、始まり始まり。

まずは自己紹介(お名前、参加回数、参加するきっかけ、差し支えなければ職業、好きな本など)をしていただいて、それからお待ちかね、本の感想を言っていきます。

「雪の練習生」は、3世代に渡る白熊のお話です。



「何故白くま3代の話にする必要があったのか?」
「ちょくちょく出てくる冗談の小ネタが好き」
「作者は言語にこだわりがあるから、そういう描写が多いんだと思う」
「あの登場人物は結局どういう存在だったのか?」



各テーブルごとに出てくる話題も少しずつ違います。
色んな人達の、色んな価値観や考え方や思いに触れることができる。
そして自分の意見や感想を、同じ本を読んだ人達に聞いてもらうことができる。
何と言ってもこれが読書会の醍醐味ですね。

月曜会ではちょっとした遊びとして、課題本にちなんだドレスコードが設けられています。今回は「動物」。



動物がプリントされたお洋服を着てきた方もいれば、小物を持ってきた方、お洋服の色を白熊の白色にしてきた方、白熊そのものになられた方も!
皆さん自分流に楽しんでいらっしゃいます。



みんなで集合写真を撮って、読書会は終了です。
そしてお待ちかねの懇親会へと移ります。

お食事はブッフェ形式。毎度お馴染みの食堂スーフルさんに作っていただきました。
今回は、作中舞台となったドイツのお料理と、ボルシチ。
毎回課題本にちなんだ献立を用意してくださっているんですよ。





<お品書き>
ミルクパン、プレッツェルとチーズ、フランクフルト、マカロニサラダ、ジャーマンポテト、ボルシチ、アップルクーヘン

ミルクパンは適度にしっとり目が詰まっていて、マカロニサラダは豆のアクセントが心地いい。ボルシチはゴロゴロお野菜たっぷり、トマトの酸味が舌に染み込む。
スーフルさんのお食事は、本当においしいんです。

懇親会の途中では席替えも行い、話したいテーマごとに集います。
「スポーツ」「本」「漫画」「新生活で始めたこと(一ヶ月後)」などなど。
読書会とはまた一味違う、話が広がります。



話は尽きませんが、今回の読書会はこれにて終了です。
皆さん、ありがとうございました。

最後に、猫町倶楽部からお知らせがあります。
関西文学サロン月曜会では、第2期運営サポーターを引き続き募集中です。
興味を持たれた方は、mixiの関西文学サロン月曜会コミュニティで、お気軽にお声掛けください。

次回は6月4日土曜日開催、チェーホフ「桜の園/プロポーズ/熊」光文社古典新訳文庫です。

それではまた、猫町倶楽部でお会いいたしましょう。ごきげんよう。

*余談ですが、個人的に描いてみた「雪の練習生」のウルズラとクヌート(擬人化)です。

 

記:あおい 写真:タクミ、ゆうみ

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