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東京藝術部

  • 2016年5月28日 
  • 東京藝術部「ニッポンが誇るド直球クラシック音楽を三本まとめて聴く!」クラシック鑑賞会

陽光の眩しさが心地よい5月下旬、東京藝術部でクラシック評論家の鈴木淳史さんを講師に迎えての鑑賞会企画、「ニッポンが誇るド直球クラシック音楽を3本まとめて聴く!」が開催されました。

東京藝術部でクラシック鑑賞会を行うのはちょうど2年ぶり。前回はラフマニノフやストラヴィンスキーといった西洋の作曲家を鑑賞しましたが、今回は日本の作曲家を取り上げることに。新日本フィルハーモニー交響楽団による今回のプログラムは以下の3曲。

■三善 晃 作曲 管弦楽のための協奏曲


■矢代 秋雄 作曲 ピアノ協奏曲



■黛 敏郎 作曲 涅槃交響曲


 

普段馴染みのない分野ということもあって、今回は鑑賞前にランチ会を行い、そこで鈴木淳史さんにレクチャーを実施してもらうことになりました。


 

ランチ会の会場は錦糸町駅から徒歩5分ほどの距離にあるシルクロードカフェ。お洒落で無国籍風なその空間は、本日の趣旨と不思議と調和しています。

 

 



 

受付を済ませて、最初は主催者のタツヤさんから今回の企画趣旨について。鑑賞会の候補は他にも幾つかあったのですが、最終的に一番実験的なプログラムが選ばれた経緯についての裏話についても触れられていました。


 

続いて鈴木淳史さんのレクチャー開始。今回のプログラムで演奏される、3名の日本人作曲家の経歴や作品について、実際に音楽を流しながら解説されていきます。





 


 

戦後、最も実験していた=はっちゃけていた時期に活躍した3名の作曲家。複雑性を特徴として四部混声の校歌を作曲した話、アカデミックで寡作ながら完成度の高い曲を残した話、多芸多才でコラージュを最初に取り入れた話など、それぞれの個性について笑いを交えながら紹介されていきます。


 

そして本日のメインプログラムである涅槃交響曲の解説へ。事前に知っておくことで、音楽の楽しみ方を広げていくことの出来る興味深い話が次々と飛び出していきました。

レクチャー終了後はいったん休憩でランチタイム。参加者の皆さんにもしばし歓談して頂きました。クラシックはあまり聴かないけど猫町のイベントだからと参加した人、クラシックは好きだけど日本人の曲には縁が無かった人。興味関心は人それぞれながら、演奏会が待ち遠しくなったのは全員の共通事項。



 

そして開演前の時間にはすみだトリフォニーホールへと移動。入口前でチケットを配布して鑑賞してもらいました。実際の演奏は、音の響きは、その合唱はどのような体験として受け止められたでしょうか。


 


 

終演後には残っている人で記念撮影。話し足りない人はそのまま2次会、3次会へ向かう人も。


 

そして、早いもので東京藝術部、第3期サポーターの活動期間もこれにて満了。

次回開催時には第四期の新しいサポーターが参加者の皆さまをお迎えしているでしょう。これからの東京藝術部についてもよろしくお願いします。


 

文:次郎 写真:次郎、ごちょう

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