猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2016年4月13日(水)
- 柴田元幸「翻訳教室」名古屋会場
桜も終わりすっかり春めいてきた4月13日(水)、喫茶かこ柳橋店にて名古屋文学サロン月曜会第100回定例会『翻訳教室』が開催されました。
100回ということでテーブル札もささやかに100の文字が。
普段は文学作品を扱うことが多い月曜会ですが今回は大学の講義をもとにした書籍ということで、取り上げられた作品そのものについて、“翻訳”という行為について、著者である柴田元幸さんについて、と様々な視点からの意見が飛び交う読書会だったように思います。
それぞれのテーブルを覗いてみると、、、
「ビジネス文書に比べると文学作品は意味を捉えるのが難しい」
「ひとつの単語を訳す後ろに膨大な文化的知識があるのが凄いなーと思う」
「本も時代によって文が古くなって、当時は正しかった言葉もそうじゃなくなってしまったりする」
「文章のリズムや句読点の位置にたいする感覚がとてもシビア(映画字幕も文字再現があるので普通の英語とはちょっと違う)」
「この本を読んで、読んでみたい作家が増えて嬉しいけれど大変、笑」
海外文学好きのメンバーからは
「柴田さんは知らないうちにお世話になっている翻訳家さん」
「柴田さんが面白いと思った作家さん、という信頼感がある」
という意見も。
今回から名古屋と藤が丘で課題本が変更になり、また前週の藤が丘がゲストイベントだったこともあり通常よりこじんまりとした雰囲気でしたが、逆にいつもよりアットホームな空気で皆さん会話が楽しめたのではないかなと思います。また課題本も藤が丘会場のゲスト柴田元幸さんにちなんだ作品ということで両方参加された人からは先週のイベントと関連づけての意見もたくさん聞かれ、そういった意味でも楽しい試みでした。
読書会も終わり、今回のベストドレッサーの選出です。
今回のテーマは「アメリカ」。
星条旗の色のネイルをしたり、
アメリカの玩具を持ってきてくださったり
アメリカのイメージでスカジャンを着てきたり
皆さんいろいろなかたちで「アメリカ」を表現してくれました。
選ばれたベストドレッサーの皆さんです、おめでとうございます!
さて、今月の1曲はThe Berch BoysからSurfin Usa でした。
スピーカーの調子が悪かったため結果としてまさに「Pacific Radio Fire」(今回の課題本で取り上げられている文章中にThe Beach Boys が登場する短編)のようにトランジスタラジオから流れているような雰囲気に、、笑。
サポーターもたじたじ?
そして、楽しい読書会も終わり、懇親会へ。
懇親会は作品にちなんでアメリカンBBQのお店「PIT TAVERN」へ。読書会に続き和やかな雰囲気でポテトや肉料理を楽しみつつ会話に花が咲きました。
このような雰囲気で次回以降も皆様とお会いできるのを楽しみにしております。
<文:ろく 写真:司馬甲子太郎>