扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

名古屋文学サロン月曜会[文学]

  • 2016年5月11日(水) 
  • 須賀敦子「コルシア書店の仲間たち」名古屋会場

5月11日(水)名古屋文学サロン月曜会 名古屋会場 kako 柳橋店にて…



須賀敦子「コルシア書店の仲間たち」を開催致しました。



今回は、私的読書会の愉しみ方も交えながら。

当日はお久しぶりの方も初参加の方(なんと11名!!)も多く、定員に近い40名程お集まり頂きました。
この日はバナナマフィンのケーキとカフェオレを戴きました。





(HOTは温かいうちに飲む!ケーキは事前に食べきる!読書会が始まると食べてる時間が無くなるのと、二次会でご飯を食べることを考えると前もって食べておくのが私的ベスト。)

エッセイをあまり読んだこと無い方や、小説自体あまり読まないけれど薄い本だったので読んでみましたという方が結構いらっしゃいました。
課題本は読みにくい本が多数ありますが、「課題本だから、皆も読むなら読んでみよう!」
そんな気軽な気持ちで読んでみるといいのかな。
私も普段手に取らないような本ほど、参加するとすごく印象に残る本になることが沢山ありました。

<テーブルでの感想内容>



須賀敦子さんって読みやすい!
イタリアだと感じさせない身近な雰囲気。
仲間たちとの青春を謳歌されていて羨ましかった。



須賀敦子さんと夫との恋愛話が無い分、仲間の話が際立って見えた。
日本では少なくとも表面上は戦後無くなった階級制度が、イタリアではまだ根付いていたように感じた。
中国の文化大革命がイタリアにまで及んでいたなんて!歴史的背景を知らなかった。
話は本のカバーにまで至り、舟越桂の表紙が強烈だったけれど読んだ後だとこのちょっと寂しげな感じがすごく合っていた等。

アウトプットが終わると、月曜会のお楽しみ企画:ドレスコード。
今回は「イタリア」でした。





スカーフを巻いて来ている方が多かったり、国旗色をイメージして赤白緑だったり。




女性だけれどちょい悪オヤジを演出した方も。



その後は選書からイメージした本日の1曲をサポーターより。
Temple Of The Dog – Hunger Strike
この一曲は小説の舞台イタリアではなく、アメリカ・シアトルのバンドの曲です。
多彩なバンドがそれぞれ密接に交流していた80年代後半からのシアトルのロックバンドたちの中で、
この一曲は二つのバンドの共作となった曲であり、そこから「仲間」を連想して選曲しました。

(藤ヶ丘会場では会場の「JAZZ茶房 青猫」のマスターが本日の1曲をセレクトしています。こちらはプロの仕事!)





次回のお知らせや、各分科会のご案内をさせて頂いています。
読書会が終わったら、そのまま懇親会へ。

今回の会場となったのは、読書会会場近くの堀川沿いにある「お好み焼き道場 八代 納屋橋店」です。



各テーブルの参加者の方同士でお好み焼きやもんじゃ焼きを焼きながら、今回の課題本に対する感想を楽しく語り合いました。



美味しい料理とお酒が数多く揃っている事もあって、皆さんの笑顔が眩しいですね。



また、焼き方もテーブルや参加者の方によって様々。焼き方に関する談義が交わせるのもこの会ならではです。

ですが、楽しく過ごせる瞬間ほど時間が過ぎ去るのはあっという間。終電を逃さぬためにも、涙を飲んで店をあとにしました。

次回も皆さんの御参加を心よりお待ちしております!


文:カノン、司馬甲子太郎
写真:あじさい、司馬甲子太郎

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