扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

特別イベント

  • 2016年6月18日(土) 16:30-
  • 金沢文学サロン月曜会 第10回「山椒魚・遙拝隊長他7編」開催レポート

 

2016年6月18日(土)、お馴染み片町のfull of beansにて、

記念すべき第10回金沢月曜会定例会を開催いたしました。

6月の課題本は「山椒魚・遙拝隊長 他7編」(岩波文庫)(著者:井伏 鱒二)です。

読書会の前には管理人兼ファシリテーターで
本のあらすじのおさらいや話題になりそうなポイントや疑問を考えています。
そのため、初めての方がいらしても、安心してご参加いただけます。

初対面の方も毎回多くいらっしゃいますので、
まずはグループごとでお互いの自己紹介をしてから読書会スタートです。

今回は井伏鱒二の短編集ということもあり
それぞれの短編集に分けてそれぞれ多くの話しを聞くことができました。

例えば「山椒魚」については

「宮沢賢治の抒情的な悲しさと比較して、井伏鱒二はただただ悲しいだけ」という比較を通じた感想や
「鯉」については

「小説では途中で終わっていましたがそのあとどうなったのか?が気になってしょうがない」というものがありました。

また、「「槌ツァ」と「九郎治ツァン」はけんかして私は用語について煩悶すること」は
「地方特有のあるあるネタですね、金沢でも○○みたいなことがあって、私も・・・」というようにドンドン楽しく脱線していきました。

猫町倶楽部唯一のルールは「他人の意見は否定しない」です。
これさえ守っていただければ話す内容はどこまでも自由なので話題は尽きません。



読書会が終わるとドレスコードの紹介です。
今回のテーマは「水」ということで、
水色のウェアや水玉などかわいらしいものが多かったです。

懇親会では「へんろう宿」をほうふつとさせる昭和スタイルのお店でした。
ちなみに小説は「登場人物がみんな諦めていて、救いようがない」作品でしたが
実際の懇親会のお店はそんなことがありません(笑

懇親会の帰り、参加者全員で犀川沿いを散歩しました。
川の水に冷やされた風がほほをひんやりとさせ、暑い夏なのにとても涼しく感じました。
水の中にいる鯉や蛙、山椒魚もきっと涼しく過ごしていることでしょう。

次回の定例会は7/23(土)尾崎翠「第七官界彷徨」です。
「かわいいは正義」です。
みなさまのご参加お待ちしております。

 

記:ふくしげ   写真:ふくしげ

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