扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

名古屋文学サロン月曜会[文学]

  • 2016年7月6日(水) 
  • シェイクスピア「マクベス」名古屋会場

”いったん悪を始めたからには、悪を重ねること以外、強くなる道はどこにもないのだ”

真夏日が続く7月6日(水)猫町倶楽部 文学サロン月曜会名古屋会場を開催しました。
会場は喫茶KAKO 柳橋店
名古屋駅から徒歩圏内のアクセスの良い立地です。

今回はウィリアム・シェイクスピア没後400年記念として、課題本は「マクベス」。満員御礼の45人での読書会となりました(うち初参加者7名)。
入口には、光文社古典新訳文庫の表紙を真似たボードが。
今回より名古屋会場サポーターに就任したりおの作です。隅っこには猫町男爵の姿も。



今回はシネマテーブルとの合同企画ということで、映画「マクベス」を鑑賞済み・未鑑賞のチームに分かれての読書会でした。
シネマテーブルを中心にご参加されている皆様、月曜会はいかがでしたでしょうか?



時間になったら読書会の始まりです。今回は映画の影響を受けた方も多かったようですが、文学でのマクベスの世界に入り込めたでしょうか?



<テーブルでの感想内容>

・映画鑑賞済みのテーブル

「シェイクスピアが好きでいくつか作品を読んだが、マクベスが一番分かりにくい」
「映画は本に比べリアルで、血の場面が残酷だった。映画と本では魔女の人数が違った」




「森についての内容が、本の方が分かりやすかった」
「映画はバンクォーの息子が最後に出てくるのが印象的だった」



・映画未鑑賞のテーブル

「訳によって全然印象が違う(ちくま文庫・新潮文庫・光文社古典新訳文庫・角川文庫)」
「光文社古典新訳文庫の魔女はヒップホップ調で軽い」
「演劇系と英文学者系の訳の違いがあるのか、と思って演劇系の訳者のものを選んだけど期待外れだった」

作品に肯定的な意見も、否定的な意見も両方出るのが読書会ならではです。




さて、今回の月曜会ドレスコードは「登場人物」。

みなさん工夫を凝らしたドレスコードで参加されました。そこから見事選ばれたベストドレッサーの方々のご紹介です。



王マクベスや貴族に扮した方、貴族風のハイネックのブラウス、
血の色の赤をテーマにしたコーディネートなど、それぞれ魅力的な装いでした。
(ドレスコードとは参加者の方の服装などの装いに一定のテーマや決まりを設定することで会をより楽しくする『遊び』です。自由な発想で楽しんでください)

また、月曜会名古屋会場では毎回サポーターが作品にちなんだ一曲を選曲します。
今回の一曲はカニエ・ウエスト『POWER』

権力をテーマにした力強いヒップホップです。
参加者からはサンプリング元のキング・クリムゾン『Twenty First Century Schizoid Man』もマクベス王っぽいのでは? という感想も。
曲ラストの歌詞「You got the power to let power go(君には権力を捨てる権力があるんだよ)」もまた印象的です。

読書会終了後はおたのしみの懇親会。
会場は『ビッグベン』、シェイクスピアにちなんでイギリス料理のお店です。お味はいかがでしたか?
食べながら、まだまだ語りましょう。





自分一人の嗜好では手に取らない本や理解の難しい本も、読書会で話し合うことで何かしらに気づけたり、視野が広がり、新しい本や人との出会いも生まれたりします。
今回はシェイクスピアでの読書会という事で、猫町倶楽部のコミュニティがあるmixiのつながりから個人的に後日シェイクスピアの読書会を開催される方もいたそうです。


最初の一歩は勇気がいるものですが、初めては一度きり。その緊張も含めて、読書会を楽しんでくださいね。
次回のご参加、お待ちしております。


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(文・写真:名古屋月曜会9期サポーター)

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