猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2016年9月4日(日) 15時30分~
- 猫町倶楽部の全てがわかる!ビギナー限定イベント&猫町ナイト2016ラストサマー
8月が終わりまだまだ残暑厳しい季節、約半年ぶりに猫町倶楽部ビギナー読書会が開かれました。
今回の会場は名古屋は栄駅と新栄駅のほぼ中間に位置するクラブ、UNDER LOUNGEです。猫町倶楽部は全く初めてという方から過去2回参加いただいた方まで、猫町ビギナー50名が参加されました。
まだまだ陽が暑い15時開場。不安と期待を胸にやや緊張した面持ちのみなさんが集まってきました。各分科会の課題本を手にして、初対面同士で既にお話を始めている方やお迎 えしているサポーターを中心に少しずつ会話の輪が広がっていきます。
オープニングセレモニーでの主宰のあいさつ。課題本を読了してきた皆さんに猫町倶楽部のルールは一つだけ「他人の意見の否定だけはしない」ですよ。それでは読書会スタートです。
それでは、各分科会と課題本を紹介がてら、どんな感想や意見が飛び出したのか見ていくことにしましょう。太字になっている各分科会の名称はそれぞれmixiのコミュニティにリンクされています。猫町倶楽部ではmixiのコミュニティにて先行情報を発信しています。この機会にお気入りのコミュニティに是非ご参加ください。なお、Facebook及びtwitterでも情報発信していますが、mixiより遅いです。人気のあるイベントは知った時には既に満員ということも。まずは、mixiにご登録をお願いします。
まずはビジネス書を中心に読書を行動に結びつけて現実社会にコミットする力をつける「名古屋アウトプット勉強会」 課題本は「孫子」中国最古のすぐれた兵書でありながらも、戦略・戦術の論議における洞察は人生全般の問題に適用できる古典ですね。女性からは「兵隊に自分がいく意識が余りないせいか、戦法に卑怯な感じがするものがある」と言う意見に対して男性は「やはり勝つという視点を考えると色々な戦法があるんだなあ」と感じ、特に卑怯とは思わないと言う点で意見が分かれたことが印象的でした。
2番めは「名古屋文学サロン月曜会」 文学を通じて価値観を共有できる仲間との出会いが一気に広がる「知的な大人の遊び場」を目指しています。 課題本は「堕落論」無頼派小説家である坂口安吾の人生観、日本文化観などをまとめた評論集ですね。「堕落論は毎年出版社の100冊フェアに入ってるから名前だけは知っていてこの機会に読めて嬉しい」「現代の価値観ではそれほど突飛ではないけど、戦後まもなくこれが世に出たっていうのは衝撃だったはず」「坂口安吾が現代でTwitterやってたら即炎上」などと、世間を騒がせ続けた「時代の寵児」に対して上記のような的をついた会話が飛び交いました。
3番めは多彩な講師を迎えたり芸術鑑賞が特色の「名古屋藝術部」今期は日本美術に力を入れています。 課題本は世阿弥「風姿花伝」能楽の聖典として連綿と読みつがれてきた現在でも通じる芸術表現論です。こちらは参加者からは「だんだんお能が見たくなってきた…」との声が。この日、藝術部は午前中、能鑑賞と掛け持ちでした。また、鑑賞会が開催されるといいですね。
4番目はミスティフィカシオンに包まれた猫町の秘密倶楽部である「猫町UG」(アンダーグラウンド) 課題本は植島啓司さんの「官能教育」副題は「私たちは愛とセックスをいかに教えられてきたか」内容がとても気になりますね。いつもは仮面をつけることが条件になっている猫町UGですが今回はビギナーズ読書会ということで素顔での参加OKでした。写真にあるマスクもサポーターの手作りです。分科会紹介ではリーダーが詩の朗読も。「一夫一婦制についてどう思うか」「性生活の満足度は答えにくいのはなぜか」についてディスカッションしたりアダルドグッズやVRについて情報交換するなど広く深い話に発展しました
5番目は哲学・現代思想を扱う「フィロソフィア名古屋」難解にみえますが、私達にとって幸せな生活とは何かを模索するヒントを掴む。がモットーの会です。 課題本は東浩紀さんの「弱いつながり」 旅を具体的事例にネットとリアルをいかに結びつけていくのかが主題です。今回一番人気が高い課題本でした。「(課題本に書かれている)『観光客』としてこの読書会に参加しました」そして「今までの旅先では新たな『検索ワード』に出会ってそこからつながる偶然性を楽しんでいたことをあらためて意識した」など、海外旅行に一度も行ったことがなかったが、弱いつながりを読んで行こうと思ったといった、具体的な本の内容からか自分の身に置き換えた話が沢山噴出したようでした。
最後は本ではなく映画の感想を語り合い、様々な視点を共有する「名古屋シネマテーブル」サポーターはお揃いのコスプレで気合いが入っています。 課題映画は80年代を知っているオールドファンなら懐かしいリメイクされた「ゴーストバスターズ」です。女性が主人公のこの映画には「主人公達が楽しそうだし関係性も羨ましい!が、あの中には入りたくない」という感想。そして「いい年したおばさんがはしゃいでる(主演4人は30~40代)」と聞いて、アラフォーのサポーターはウッとなったそうです。
一次会のあとは懇親会!まずはカンパーイ!
お酒(フリードリンク!)も入り料理に舌鼓をうちながら各テーブルを離れてサポーター、参加者一緒になって、猫町倶楽部についてや、各々の話題で歓談しました。各分科会の写真にあるように紹介も持ち時間3分内で渾身のプレゼンが行われました。
19:30からは猫町ナイト!!!!!
ビギナー読書会はここまで、お次は猫町倶楽部会員も参加できる猫町倶楽部で唯一課題本(映画)がない気軽に参加できるクラブイベント「猫町ナイト」です。こちらは80名以上が入場。フロアを揺らせました。
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そして、彼女たちが帰ってきた!「猫町ナイト娘。」だ!
皆それぞれの好きな曲をかけて午後11時の終了まで盛り上がりました。ビギナー参加者も猫町ナイトまで残る方が多数で、皆さん楽しんでいただけたと思うとサポーター冥利につきますね。
ビギナー参加者の皆様、長丁場でしたがお疲れ様でした。皆さんに猫町倶楽部の魅力を提供できた会になったでしょうか?色々な分科会に参加されて仲間が一人でも多くできればと主宰始めサポーター一同、心より願っております。それではまたお会いしましょう!
文 koh(フィロソフィア名古屋リーダー)
写真 hilo(フィロソフィア名古屋サブリーダー)