扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

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名古屋アウトプット勉強会[ビジネス]

  • 2016年12月23日 
  • 名古屋アウトプット勉強会 第120回 ピエール・バイヤール「読んでいない本を堂々と語る方法」

12月23日(金・祝)に第120回アウトプット勉強会がウインクあいちにて開催されました。今回は、部屋の定員54名のところ、50名の方が参加され、満員御礼の大盛況ぶりでした。今回の課題本はピエール・バイヤール(フランスの哲学者)「読んでいない本を堂々と語る方法」が課題本でした。読んでいない本を堂々と語るってどういうこと?何かとっても不思議な感じがしますね。一体どんなアウトプットがされたのでしょうか?

今回のプログラムは2部構成で行われ、1部は通常の読書会、2部は実践篇と称し、サポーターが読んだことがある本をグループのメンバーでどこまで想像して語ることができるかということにチャレンジしました。

1部ではファシリテーターをくじで決めました。(抽選券と書いてある用紙でくじなんて福引みたいという声がちらほら聞こえました。)「せーの」で開くと「あなたが本日のファシリテーターです。」という言葉が…。その方が1部のファシリテーターになりました。

さあ、1部の読書会のスタートです。

さてどんなことがアウトプットされたのでしょうか?「共有の図書館」って案外みんな持っていて、話すことによって共有する部分がどんどん増えていき、情報が得られ、読んだことがない本でも語ることが確かにできるという意見が出されました。

また、教員をされている方からは、以前自分でこの本を読んだ動機が子どもたちにどういう風にしたら読書に興味を持ってもらえるか、という視点で読んでいたため、あまり面白いと思わなかったけど、今回は心がまえの章や屈辱ゲームなどの言葉がとても面白かったという意見が出されました。そしてさらに話がふくらみ、本を選ぶときの基準についても話し合われました。書店で平積みされている本はついつい手に取ってみてしまう、雑誌のコラムから気になった本を選ぶ、また、題名や装丁及び帯から選ぶ、本の裏カバーのあらすじを読んで選ぶなど多彩な意見がだされました。

10分の休憩後、いよいよ2部の実践篇開始です。

2部では実践篇としてサポーターが選んだ本をみんなで想像します。方法は1ページと最後のページを読み、内容を想像します。そして、ある程度、想像がし終わったら、真ん中ぐらいのページを読みます。

さて、どんな想像がされたのでしょうか?全グループを紹介したいところですが、一部ご紹介させていただきます。

Aグループは課題本「40男はなぜ嫌われるのか」でした。一般的なイメージとしては、中間管理職の年代、昭和的な価値観が残っている世代などのイメージあるとのことでした。

さらに掘り下げていくと、SMAP世代(解散しちゃいますが)であのグループが20年間続けられるのはある種の幼児性があるからではないかという意見、また今の40才ぐらいが現代では精神的には成人なのではないかという意見が出てきました。そして、最終的にどういう年の取り方がいいかということが話し合われ、余裕をもって頑張りすぎない、自分をアップデートしていく欲を捨てないようにするという意見がAグループの中では出されました。

この本の内容を参加者は知りません。知らないけれど、タイトルや限られたページ数の中で多くのことを話し合うことができたことに、参加者の方も自分の想像力にびっくりしたようです。本の内容自体は「40代男性のリアリティと現実のずれを矯正し、40代男性が実りのある人生を歩むための視点を共有すること」を目的に書かれたようでしたが、ピエール・バイヤールのいうお互いの共有の図書館を駆使すれば、皆さん、読んでいなくても堂々と語れるということが実感できたのはないかと思います。

実践篇の後は懇親会会場の名駅4丁目HUBへ移動。今回は、クリスマスシーズンということもあり、サポーターが福引を用意しました。当たった方は来年の実行宣言を行っていただくことにしました。番号が呼ばれる瞬間、皆さん一瞬「自分って何番?」あわてて番号を確認する姿がそこらかしこで見受けられました。当たった人はプレゼントを受け取り、差し出されたマイクで来年の抱負ならぬ、実行宣言を行っていただきました。こんな感じで楽しく2時間が過ぎていきました。

次回名古屋アウトプット勉強会は1月20日(金)に「LIFE・SHFT」を課題本にウインクあいちにて開催されます。人生100年の現代において、自分らしい「「生き方」「働き方」「楽しみ方」について書かれた本です。ぜひ、皆さんでこの本をテーマにアウトプットしませんか?多数のご参加お待ちしています。

文:HIROKO 写真:わとう

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