猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2017年1月22日
- 第85回 東京文学サロン月曜会 夏目漱石 『吾輩は猫である』
吾輩は猫町である。名前はまだない。
――といえば、誰もが知っている一文ですよね!(ちょっと違う。)
ということで、2017年1月22日(日)開催の第85回の東京文学サロン月曜会では、夏目漱石生誕150年にちなみまして、名作『吾輩は猫である』を課題本として取り上げました!
~読書会~
会場はお馴染み、代官山駅徒歩だいたい1分、オシャレで居心地のいいカフェ「chano-ma」です。
一般的なテーブル席の他に、靴を脱いでくつろげるシーツ席もある、素敵なカフェです。
読書会では、それぞれ7~8人ずつの班に分かれ、各班ごとに、
猫町参加歴3回以上の方の中から、進行役のファシリテーターを選出し、班ごとに読書会を進めてもらっています。
肝心の読書会の中身ですが……、
唯一のルールは「他人の意見を否定しない」こと!
それさえ守ってもらえれば、作者や作品を批判しても(もちろん絶賛しても!)、真剣に議論してみても、ちょっと脱線してみても、構いません!
有名な作品ではありますが、これまで読んだことがなかった、という声も多く、
コミカルで読みやすかったという意見から、冗長でしんどかったという意見、
迷亭先生ステキ!という声から、理屈っぽいのが鬱陶しい(笑)という声、
はたまた、苦沙弥先生の性格から、西洋から押し付けられた急激な近代化の歪みを読み取る説もあり、
ところによっては、絵本や、装丁集など、参加者さんが持ってこられた資料をみんなで眺めたりと、読書会の様子は十班十色です。
~ベストドレッサー賞~
読書会のラストには、ベストドレッサー賞を選出します。
開催スケジュール(申し込みページ)に「ドレスコード」を記載していますが、
読書会当日は、ドレスコードに沿った服装でお越しいただいています。
その中から「これは!」という方をみんなで選び、ベストドレッサー賞を贈呈しているのです。
さて、今回のドレスコードは「猫」!みなさん、どんな服装で来られているのでしょうか??
定番の猫耳ですが、この方はなんと自作されたそうです!
懐かしのなめ猫!お揃いの恰好ですが、合わせて来られたわけではなく、偶然のようです笑
こちらの方の猫のお面ですが……、なんと光ります!笑
写真はスイッチのオン/オフを見せていただいているところですね。
ベストドレッサーさんの集合写真です。全員は紹介できませんでしたが、皆さん個性的で素敵ですね。
ドレスコードはあくまで遊びです。軽く小物で遊んでみるもよし、ガッツリ全身で表現してみるもよし!
「そんなにドレスコードにぴったりの服持ってない……」という方も、気軽に参加してみてくださいね!
~懇親会~
読書会の後は懇親会!
話してみるのも面白いですし、席移動しながらいろんな方とお話してみるのも楽しいです。
懇親会の話題は完全フリーですが、毎回一か所「テーマトークテーブル」を設けています。
いつもは課題本にちなんだテーマを決めて、それについて語り合うのですが、
今回は特別篇ということで、クリスマスパーティで実施しました過去課題本投票で一位になりました
『罪と罰』(ドストエフスキー)がテーマになりました!!
ちなみにこちらは猫町堂古書店という、おすすめ本交換所の様子です。
参加者さんにおすすめ本を持ってきていただき、付箋でおすすめコメントを書いていただきます!
すると、他の参加者さんのおすすめ本を持って帰れるという仕組みです!
そんなこんなで2時間の懇親会はあっという間に過ぎていき、お開きとなりました。
そして、「まだまだ語り足りないぞ!」という方は、そのまま3次会で流れていきました。
「次回、2月の定例会は『沈黙』(遠藤周作)だニャン。
映画を語り合う分科会のシネマテーブルとの連動企画になってるから、是非3月8日のシネマテーブルにも参加するニャン。
それと、3月は文学サロン月曜会第二会場での第一回定例会も、3月12日に開催されるので、チェックして欲しいニャン!」
記:ゆうううううう 写真:sui