扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

名古屋文学サロン月曜会[文学]

  • 2017年1月27日(金) 
  • 名古屋月曜会「落語百選 冬」 ゲスト:雷門福三

1月27日(金)名古屋文学サロン月曜会の定例会の様子をお伝えします。
今回の課題本は先月の月曜会クリスマスパーティーでベストレコメンド賞を獲得したちかおさんの「落語百選 冬」です。
会場は大須の居酒屋「お馬のおやこ」。
レトロな雰囲気の会場に参加者のみなさんが続々と集まってきました。





参加者57名中、初参加は3名。





今回はなんと名古屋でご活躍中の落語家、雷門福三さんによる落語会も楽しめてしまうプレミアムなイベント。どのテーブルも開催前から期待感があふれています。







課題本の「落語百選 冬」は、ほろりとしたりおなかを抱えて笑ったりできる珠玉の25席の冬の落語集です。



午後7時となりました。「それでは読書会を開始します」「かんぱ~い!」
居酒屋での開催ということで、会場は早くも懇親会のような和やかな空気に包まれます。







「落語ってアタマのいい人のファッションっぽくない?」
「今とかなり感覚がちがいますね」
「活字にすると意外に読みにくい」



こちらはゲスト参加してくださったライターの大竹敏之さんです。
「昨年、春風亭昇太さんのトークを聴いたけどすごく面白くて活字にしないのがもったいないくらいでした」



「落語ってかっこいい人が出てこないよね」
「落語は業の肯定だって立川談志が言っていたと思う、だらしない人にスポットを当てているところが面白い」



「江戸落語と上方落語のちがいってなんだろう」
「英語の落語もあるらしい、聴いてみたい!」
「練習したら落語家になれるかな?」
「テレビで落語を取り上げている番組は多いですね。」



「ドラマ・タイガー&ドラゴン」「幕末太陽傳」「昭和元禄落語心中」いろいろな方面からのレコメンドの話で盛り上がっています。




飲んで食べて話して、目まぐるしく時間が過ぎていきます。



あっという間に読書会終了の時間になります。大須会場のドレスコードは「福」、ばっちりきまった和服、こだわりのアイテム、なかには一発ギャグで勝負した8名の参加者の方々が1月のベストドレッサーです。おめでとうございます。



読書会後あわただしく高座がセットされ、お待ちかねの落語会の始まりです。
会場内には落語を初めて体験する方も。出囃子とともに雷門福三さんのご入場です。



1席目は古典落語の「やかん」です。知ったかぶりのご隠居と素朴な八五郎のやりとりがテンポよく笑いを誘います。



「落語は自由、サゲだっていろいろかえていいのです」と語る雷門福三さん。
2席目は「千早振るin名古屋」、課題本に収録されていた「千早振る」を名古屋色にアレンジした噺に名古屋人一同盛り上がります。

3席目は名古屋を走る地下鉄の路線を擬人化した新作落語の「東山線の憂い」、いつも何気なく利用する地下鉄も明日から愛着がわいてきそうです。



大盛況のうちに会は終了、ご参加いただいたみなさまありがとうございました。
今年も名古屋文学サロン月曜会をよろしくお願いいたします。


~ちょっとお知らせ~
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文責:おりがみ
写真:名古屋月曜会サポーター

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