猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2016年2月25日(土)
- 第12回 福岡文学サロン月曜会 リンダ・グラットン著「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」
福岡文学サロン月曜会 第十ニ回『LIFE SHIFT』リンダ・グラットン著
2016年2月7日。
忘れもしないその日は、猫町倶楽部が福岡に上陸して初めての定例会。
初回の課題本は谷崎潤一郎の「春琴抄」でした。
それから1年、十二回めの定例会。
課題本は福岡猫町倶楽部初のビジネス本、
リンダ・グラットン他著の「LIFE SHIFT」です。
定例会当日(2/25)は、ニュースにもなったように受験や
大型のコンサートが複数重なり、大変宿がとりにくかったらしく、
ちょっといつもより少ないメンバーでスタート。
しかし、少人数ながらも、いや少人数だからこそ、
初めて参加した人、前回に続いて参加して下さった人や
久しぶりに参加できた人等交えて大変盛り上がった定例会となりました。
本書は、平均寿命が100歳を越すだろう近未来において、
どのようにキャリアプランを描き生きていくべきか、
資産、人間関係、健康等の切り口で、
ジャック、ジミー、ジェーンという三人の架空の人物を例にとり、
そのステージごとにわかりやすく説明していました。
今回はいつもと違うビジネス書ということで、自己紹介の際に、
参加者の仕事と現在のシフト(毎日の中でシフト(変化))
していることを紹介。
それから、1.この本を読んた中で一番の収穫、
2.3人の中でどの人生を参考にしたいか
3.自分はシフトに関して寛容な方か不寛容な方か
という3つのテーマを提示して、それぞれの意見を出しました。
まず参加者が一番口を揃えたのは「100歳まで生きるとは思わなかった」です。
日本の平均寿命が80歳を超えていることから、
なんとなく「大体65歳まで働いて老後は20年ほど」と
イメージしている人が多いと思います。
しかし、どうやら人生は後20年ほど長いようだぞ?、
今のキャリアだけじゃなく他のキャリアも検討しなければ、
そのためのお金は?等、仕事や投資を含めた資産形成法まで話が広がりました。
また、変化と選択肢が多くなるだろう未来において確かな選択をするためには、
自己を内省し、アンデンティティを確立させる必要があるという
本書の指摘に、参加者それぞれ自分の経験を絡めて話が広がっていきました。
本書では、有形資産、無形資産、変身資産という言葉が登場しました。
そのうち変身資産については理解することが難しいという意見が複数出され、
ネットワーク作りについては、SNSの繋がりは時に自分と似たような意見ばかりを
拾ってしまういわゆる「フィルターバブル」に陥る危険性があることや、
「有益な情報は親密な友人より、それほど緊密な関係になり知人よりもたらされる」
(P166)という指摘に頷く人も多くいました。ネットワーク(人脈作り)や、
変身資産を持続するには、常にメンテナンスをする必要があるという意見も出されました。
定例会終盤になって、なぜか数学の話になり、
「数学は芸術である」という観点から学んだ方がおもしろい!という意見から
数学談義が盛り上がり、そのまま後の懇親会で、
課外活動として「数学カフェ」をやろう!ということになってしまいました。
こういった、自分一人だけでは思いもつかなかったアイディアが
人との繋がりを通して形になるということが起こるのが読書会の面白さですね。
というわけで、3月の猫町倶楽部は
定例会は、巨匠マーティン・スコセッシ監督が映画化した
遠藤周作「沈黙」(新潮文庫)3/18(土)16:30~ にて行います。
http://www.bookreading.nekomachi-club.com/schedule/42797
また番外編として、
有志で「猫町@数学カフェ」なるものを
3/21 (火)19:00~ に行います。
(詳細は下記mixiコミュニティ,
Facebookページをご覧ください)
場所はどちらも「After the Rain」です。
ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
次回もよろしくお願い致します。
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