猫町倶楽部

3月4日(土)雛祭りの翌日、猫町倶楽部トリコ組 第七回ＢＬ読書会が、毎度おなじみ名古屋藤が丘のJAZZ茶房青猫さんで開催されました。



今回の課題本は秀良子さんの「宇田川町で待っててよ。」、女装男子のお話ということでドレスコードは「フェミニン」でした。これまでがこれまでなだけに（ポルノスターやらロココやら）楽勝かと思われた今回のドレスコードですが、「フェミニンってガーリーとどう違うの？」「ふだん女装なんてしないから加減が分からない」と苦悩する方が続出。最後は北風との戦いを強いられ「女装さむい女装さむい」とつぶやかれる中、それでも元気に23名の女性が宴に集いました。





テーブル札はサポーターみゆきんの力作！作中の衣装が再現されている上に、トルソーも男性体型に作ったとのこと。芸が細かい。



名札は某通販下着メーカーのラッピングをイメージしたデザインになっています。

読書会は6-7人に分かれて感想を話し合います。ルールはただ一つ「人の意見を否定しないこと」、それさえ守ればあとは無礼講。
自己紹介では「いつBLに目覚めたか」で大盛り上がり、少年ジャンプのどのキャラクターに思い入れが強かったかで各々の業の深さを再確認する場面もありました。



課題作品は女装男子とそれを偶然発見してしまったクラスメイトのお話だったのですが、
「破れ鍋に綴じ蓋感がすごい。百瀬は八代相手じゃなかったら悪質ストーカーになっている」
「八代の心の闇を思うと序盤の笑顔が辛く見えてくる」
といった意見や、
「女装だから受けというのは既成のジェンダー観にとらわれ過ぎているのではないか」
「2人とももともと同性好きではないので、卒業後は別れている可能性が高そう」
といった指摘もありました。



今回も2割の方が初参加または2回目のご参加で、普段からBLどっぷりな方から今回がBL初見という方まで多種多様な意見交換が行われた模様です。課題本さえ読了すれば作品の好き嫌いにかかわらずに参加できるので、「実はピンと来なかった」「あまり深く読み込めなかった」という場合でも、話し合ううちに作品の隠れた面白さに気付けることが多いのも読書会の良いところです。

最後は各テーブルから選ばれたベストドレッサーを発表。









フェミニンを追究した方や八代っぽい体型隠し衣装の方、「女装」にこだわりさらしを巻いた上でフェミニンコーデをキめた方も！

読書会の最後は青猫マスターによる「今日の一曲」は一風堂の「すみれ September Love」。紹介時「だんだんここに居ちゃいけないような気になってきて…」と話すマスター。しっかりしてください！ご自分のお店ですよ！



読書会の後は会場を移動して懇親会。カップル限定参加の男性陣も加わって読書会では話しきれなかった思いのたけをぶつけ合いました。



次回BL読書会は5月27日（土）を予定しています。
課題本など詳細が決まりましたら、mixiやTwitterで随時発表していきますね！

なお、トリコ組BL読書会は次回とその次8月回を以ていったん企画を終了することになりました。気になっていたけどまだ参加できていないという方、ぜひ勇気をだしてお越しくださいませ。

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文：もは
撮影：おがちゃん、もは