猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2017年3月18日(土曜日)
- 福岡文学サロン月曜会 第十三回 『沈黙』 遠藤周作著
福岡文学サロン月曜会 第十三回 『沈黙』 遠藤周作著
今年に入って二回目。通算で十三回目の定例会です。今回の課題本は、こちら。
遠藤周作著の『沈黙』です。
人間という生き物の持つ、信仰という不可視なものをテーマにした作品。
私にとって未知の領域であるキリスト教について書かれた小説でしたので、不可視の波の渦に飛び込んでいくかのような恐怖と戦いながら読み終えました。
まるで怒涛の航海のような一冊。
定例会当日(3/18)は、原作の映画化もあってか、前回よりもメンバーが増え、嬉しいことに初参加の方も数名いらっしゃいました。
初めて参加の方、前回に続いて参加して下さった方、久しぶりに参加される方。
様々な方が入り乱れて、自分の思いや考えを「言葉」というカタチにしていく光景は、今から始まる読書会という名の「航海」への不安と期待、未知への憧れが高まってきます。
読んだ感想と自己紹介を兼ねたコメントタイムでは、皆さんの人となりがわかってとても興味深く、同じ本を読んでも様々な考えが生まれるのだなと、お宝を見つけた海賊の気持ちになり、わくわくしました。
自分では気づかない小説の背景、登場人物の描写、物語の奥深さを感じるのは、本当に幸せなことだな、と、毎回この自己紹介タイムのコメントを聞くと実感します。
ドラマティックな展開に、ぐいぐい小説の世界に引き込まれてしまう方や、さらりとした読みやすい文章ゆえか、場面ごとに出てくる長崎の情景や主人公の感情の描写に、心を奪われてしまう方もいらっしゃいました。
なかでも印象的だったのが、キチジローという存在。
もし役者だったら、このキチジローという男を演じてみたいという声もあったり、彼は一番主体性を持っている人物ではないかという考えも出たり、自分の感情に一番正直な人間であり、自分を客観的に分析できているという意見も出ました。
そして、再読してみたいという方も予想以上に多数いらっしゃいました。
一人で読んだ時とは、違う視点で読んでみる。これこそ、読書会の醍醐味。
誰かと共有することでしか生まれない「何か」が確かにそこにありました。
最後は、全員で恒例の記念撮影! 皆さん、とっても良い笑顔。
そして、お待ちかね。懇親会スタート!
お酒とおいしいご飯で、幸せ度120%♪
先ほど聞けなかったことや、話せなかったこと。
思い思いに語り合います。
良いですね!
誰かと時間を共有できる幸せ。
誰かと何かを達成したという幸せ。
なんて素敵なんでしょう!! ああ、良いですね!!
ん? どうしたのかって? いえいえ、どうもしてませんよ。
急にテンション高くなった? 気のせいです、気のせいです!!
酔ってるのかって? 酔ってませんよ、まだ。
ああ、お酒ですか? ばっちり飲んでいます! ええ、アルコールは大量摂取してますとも。
でも、大丈夫です! 酔ってません。楽しくなってきただけです!
酔って、なんか・・・・・・ないです。 よって・・・・・・なんか、いない・・・・・・もん。
ぐー。
さてさて。次回、4月の猫町倶楽部は
坂口安吾「沈黙桜の森の満開の下・白痴 他十二篇」(岩波文庫)4/22(土)16:30~
となっております。
場所は「いつものところ」と言ってもわかるほど、おなじみになってきた
「After the Rain」です。
ご参加頂いた皆様、ありがとうございました!
次回もよろしくお願い致します。
また皆様にお会いできるのを楽しみにしております。
そして、まだお会いしたことのないあなたと、たくさんお話できることを願っています。
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