猫町倶楽部

2017年3月の名古屋文学サロン月曜会、名古屋会場は遠藤周作『沈黙』を課題本に開催されました。



今回は映画『沈黙-サイレンス-』が劇場公開されている中、シネマテーブルとのコラボ企画。
コラボらしく、テーブル札や名札もリンクしておりますー。（上：月曜会、下：シネマテーブル）



初めて月曜会に来てくれた方が７名、そして参加は定員いっぱい、満員御礼！
映画を見た人／未見の人、「沈黙」は久しぶりに読んだという人、読むのは今回が初めてという人、様々な人が集まりました。

今回のおやつのチョコレートケーキをほおばりながら読書会が始まります。



キチジローに共感する部分があったという人、逆にあまり好きになれなかったという人、キリスト教圏と日本の宗教の捉え方の違い、神とは、真理とは、、、
物語をきっかけに話はだんだんと深まっていきます。

「物語がドラマティックなためか、テーマの重さにもかかわらず読みやすかった。」
「ロドリゴはキリスト教を捨てた時に、本当の真理に到達したのだと思う。それが皮肉。」
「宗教とは人間の弱さのはけ口であって、ロドリゴのしたようにキリストのせいにしていいのではないか。」

重くシリアスな内容、じっくりと語り合う密度の濃い時間が流れます。





でも、時には笑い声が聞こえてくることも。





恒例の今日の一曲はLecrae – TELL THE WORLD Feat. Mali Music
レクレーは日本ではあまり馴染みのない「クリスチャン・ラップ」というジャンルで活躍しているヒップホップアーティスト。
信仰をテーマとして扱い、2013年にはラッパーとして史上初めてグラミー賞の最優秀ゴスペルアルバム賞も受賞しています。
（とはいえゴスペルは「沈黙」で取り上げられているカトリックではなくプロテスタントの音楽だったり…）


たっぷりと話した後は、ベストドレッサーの発表です。
今回のドレスコードは「海」。小説の中でも様々に登場する海を、みなさんそれぞれのファッションで表現してきてくれました。

海にちなんだアクセサリー、お魚の帽子、海の中のワンピース、全身でモーセの十戒を表現してきた強者も！





そして懇親会へ、、、課題本にちなんで干し魚を食べながら、話はつきません。



なお今回の月曜会の様子は、中日新聞3/22の朝刊で紹介されています。
こちらも是非チェックしてみてくださいね。
(全文を読むには会員登録が必要ですが、こちらでも読めます。
名古屋発、読書会が熱い　全国で活躍「猫町倶楽部」　2017/3/22 朝刊）

また、次回の開催情報や、もっと課題本について語りたい！という方のための話したりんトピックなど、月曜会はmixiコミュニティで様々な情報発信をしています。まだ見たことないというかたは、ぜひ一度のぞいてみてください。
mixi – 名古屋文学サロン月曜会

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました！次回もぜひお待ちしています。


＜写真・文責　Yu・名古屋月曜会第9期サポーター）