扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

名古屋アウトプット勉強会[ビジネス]

  • 2017年5月26日 
  • 名古屋アウトプット勉強会第125回 千葉雅也著「勉強の哲学」

2017年5月26日、ウインクあいちにて第125回名古屋アウトプット勉強会が開催されました。

今回の課題本は「勉強の哲学 来たるべきバカのために」
ゲストに著者である千葉雅也先生をお迎えしました。そのため、広い会場はほぼ満員、人数にして79名の方が参加という大盛況ぶりでした。
19時となりアウトプットの時間が始まりました。まず、主催者であるタツヤさんが挨拶、そしてその後で千葉先生のご紹介及び挨拶という形で会がスタートしました。



今回は、参加者数が多かったため、千葉先生には2グループずつ各テーブル席を回っていただくことにしました。

一体どんな質問が各テーブル席で出たのでしょうか?ほんの少しですが、一部をここで紹介したいと思います。



Q.言葉にできないものはどのようにとらえたらいいでしょうか?

A.他者の名前を見分けるには名前がなければ難しいです。言語論はもっと丁寧に考えられるべきです。

Q.ただのバカと来たるべきバカを見分けるにはどうしたらいいでしょうか?
A.バカになることは高次のヤンキーになること、ヤンキーはバカにはできません。ただのバカに見えても実はすごい人がいるかもしれないと考えなければコクがありません。

などなど。



各テーブルの参加者からある多くの質問に先生も時折笑いも交えながら答えてくださっています。

また、これとは別に皆さんのアウトプットはどんな様子だったのでしょうか?

自分自身は勉強といわれるものが割と好きで、本で言及されているような「ノリの悪いこと」をしていたら、勤務先で笑われることもあった。だけど、最近そのノリがむしろ今の時代に合っているのではないか、ということを感じている。



年表を作ってみると、自分と同世代のノリの違いが分かるような気がした。自分自身は大学時代が一番ノリが合っていたように思う。大学というのは一番レベルや趣向などが近くなる傾向があるからそう感じるのかも。



話が進むと、はじめは少し緊張も見えた各テーブルから笑い声もちらほら。





こちらのテーブルは、和気藹々としすぎ?でも、課題本の内容を切り口に自分自身の体験にひきつけながら話していると自然にこうなるのかも?

様々な意見が出て、あっという間の終了時刻となりました。

さて、各テーブルのアウトプットの後は各分科会の紹介を行うのが通例なのですが、6月21日開催の【フィロソフィア名古屋】 ジル・ドゥルーズ著「スピノザ―実践の哲学」の紹介ではなんと千葉先生から直々に読み方のポイント解説が!



今回の回に参加された方は是非、先生の解説を参考に本を読了の上、6月21日の会に参加してみてください!

さて、楽しいアウトプットの空気はそのままに、二次会の会場へ皆さんで移動しました。今回の会場はKABUTO名駅店。
結婚式の二次会などに使われる会場のため、いつもとは違ったゴージャスな感じの二次会となりました。





いつもの読書会仲間とはもちろん、今日はじめてあった人同士の会話もはずみます。

そして、会場では千葉先生のトークショーが開催されました。
トークショーでは今回、この本を書いた動機や先生自身の過去の体験談、そしてこの本の中で先生が言いたかったことなどが語られました。
ここでその一部をご紹介します。



今までの自分を保ったまま、が普通の勉強法。人生経験を含め、人格が変わるくらい勉強しなければ意味がない。筋トレして体のつくりが変わっていくことと似ている。深い勉強は自己破壊。自己破壊すると、これまでのノリでできたことができなくなってしまうから勉強は損をすることでもある。



学者は客観的に分析する、突き放して物事を考える。勉強をすることは今までの自分を捨てること、今まで自分がいた世界の権威に対して敬語を使ってものをいうのは学問の上ではダメだ。

などなど、先生の気持ちが熱く語られたトークショーでした。

トークショーの後は、参加者の方との交流も。千葉先生のお話が生で聞けたということで、皆さん、会話がより一層はずんでいるようでした。
また、今回の参加者の方の中には、千葉先生のファンの方も多かったため、先生に本のサインをお願いしている姿も。懇親会の時間もあっという間に過ぎていきました。

次回、名古屋アウトプット勉強会は、6月30日(金)にウインクあいちで開催されます。
課題本はリチャード・ドーキンス著「利己的な遺伝子」。1976年の出版当時、欧米では思想、教育界を巻きこむ大論争を呼んだ話題作となり、40年後の今もなお輝き続ける科学啓蒙書の名著です。
この本を読んで、一緒にアウトプットしませんか?多数の皆さんのご参加をお待ちしております。



文  HIROKO
写真 わとう、tt

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