扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

特別イベント

  • 2017年06月24日(土曜日) 受付開始 16:00 読書会 16:30~18:30
  • 福岡文学サロン月曜会 第十七回『銀河鉄道の夜』 宮沢賢治著

福岡文学サロン月曜会 第十七回『銀河鉄道の夜』 宮沢賢治著



日が少しずつ長くなり、七夕が近づいてきましたね。

暑い昼から涼しい夜に移り変わる時間。

空を見上げると、星座の位置も大分変ってきていて、季節が巡っていることを感じます。

さて、今回の課題本は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」です。

皆さん良くご存じの作家さんで、学校の教科書などでもおなじみなのではないでしょうか。

煌めく夜空の星のような言葉にあふれた、幻想的で不思議なお話でした。

子ども向けの童話と思いきや、「幸せとは何か」、「死とはどのようなものなのか」、など考えさせられるテーマもあり、とても奥深い作品。

再読すればするほど、いろいろな発見がありそうな作品でした。



今回は、3つのグループに分かれて、読書会スタート!

本書は、主人公であるジョバンニの日常から物語はスタートします。

学校で上手に先生の質問に答えられないジョバンニや、からかわれるジョバンニを少し遠くから見つめるカムパネラ。

どうやら二人は友人のようではあるのですが、なんとも微妙な立ち位置。

思わず何があったのだろうね、と話は弾みます。

物語は進んで。

気が付くと、銀河鉄道に乗っていたジョバンニ。カムパネラと一緒に銀河の旅に出発してからの場面は、とても美しいシーンが続きます。

特に、銀河鉄道が銀河ステイションに入ってくる場面は、とても印象的なシーンだったと感じた方が何人かいらっしゃいました。

映像化などする際は、一番気合いが入るシーンなのではないか、と個人的には思うほど、とても重要で印象的な場面でした。

列車が動き、旅が始まると、不思議な風景や人物が多く登場してきます。

そして、それらを彩るように、美しい音の連なりが流れていきます。



「鳥を捕る人が印象的でした」という話題になると、

あの人は潜在意識とリンクしていて、全てが「今」だからこそ、意識するだけでどこにでも行けるのでは、という発言が。

「なぜ、あの人は瞬間移動して列車の外と中を行き来しているの?」

という謎の答えを、もしかしたらですが、ということで解き明かしてくださいました。

そのような考え方もあるのだと、驚き嬉しくなりました。

これだから、読書会はやめられないのです。

さて、今回のドレスコードは「星」です。

様々な星がありましたが、見事ベストドレッサー賞に輝いた方々はこちらです!



最後は皆で記念撮影。



そして、おまちかね。懇親会、始まりました!





順調に(?)おいしいアルコールとおいしいご飯が消費されていきます。

楽しいひと時でした!

さて、7月の猫町倶楽部の定例会は、7/22(土)16:30~

場所は「After the Rain」です。

課題本は、アーウィン・ショウ「サマードレスの女たち」(小学館文庫)です。

*常盤新平の旧訳「夏服を着た女たち」でも可です!

ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。

次回もよろしくお願い致します。

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<文責・ふゆ>

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