扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

名古屋文学サロン月曜会[文学]

  • 2017年7月5日(水) 
  • 月曜会名古屋会場 ギュスターヴ・フローベール「ボヴァリー夫人」



「あらチャタレー夫人、お久しぶり!」
「えっ…、これはボヴァリー夫人、お久しぶり」面倒くさい人に会っちゃったなあ。
「聞いてくださいまし、先日私の本の読書会が開かれたのですのよ!」
「それはそれは…いったいどんな?」別にあなたが書いた本でもないでしょうに。だけどボヴァリー夫人の読書会ってどんな感じなのかしら。

「素敵な殿方や華やかな淑女が、私にふさわしいドレスコード「恋愛」に合わせた趣向を凝らしてお集まりになりましたの。
月曜会に初参加の方も含めて40名はいらしたわ。





皆さん、私の本は読みにくかったようですけれど、それを乗り越えて読んできただけに
いろんな意見が活発に出されて、例えば

「シャルル、レオン、ロドルフ付き合うなら誰?
1位レオン:消去法で
2位ロドルフ:女性を口説くのがうまい
3位シャルル」
「ボヴァリー夫妻はお互い歩み寄れていなかったから、悲劇が起きた」
「何もないド田舎でやることもないうえに、抑圧されていたのがエンマを不倫に走らせる背景になった」



「エンマの行動は恋心からではなく、欲望によるものに思える」
「手に入らないものを欲しがり続けるエンマには、あまり感情移入できなかった」
「エンマもシャルルも極端」
「エンマとシャルルの性別が逆だったらどんな話になっていたかな」「どちらにせよ破滅が待っていたのでは?」「そして逆ではきっと面白くないよ」
「エンマは自分の人生に妥協をしなかった。それだけは凄いと思う」
なんて声がありましたのよ」



「まあ、盛り上がったようで良かったですわね」それって貴女がディスられているのじゃないかしら。でもディスられることも盛り上がりの内だし。



「年代も性別も職業も違う皆さんが、私の本を読んだという共通の体験を元に話し合う光景はパリの社交界もかくやという盛り上がりで
感動的でしたわ!
 読書会の後にはその日のベストドレッサーが選ばれましたのよ。」
あら、これは本当に素敵な皆さんね。



「懇親会は近くのお店に会場を移して、遅くまで話が続きましたの。」





「ところでボヴァリー夫人、私の本の読書会も藤が丘で開かれましたの。是非開催レポートをお読みになって!

パリの社交界もかくやというmixiの月曜会コミュニティはこちら

「ボヴァリー夫人」についての話し足りない感想はこちら

(実録:涼 写真:Yu 名古屋月曜会10期サポーター)




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