猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2017年10月29日(日) 受付開始16:00 読書会16:30~18:30
- 第93回 東京文学サロン月曜会 フィリップ・K・ディック 「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
街がハロウィン色に染まる10月29日、代官山chano-maにて東京文学サロン月曜会の読書会が行われました。
台風が接近し大雨の降る中、106名の参加者が集まりました。
今回の課題本はフィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』。
1982年に公開した人気映画「ブレードランナー」の原作で、また、10月27日から続編「ブレードランナー2049」の公開もあり話題の作品です。
作品の舞台は第三次世界大戦後の世界。賞金稼ぎの主人公デッカードが、火星から逃亡してきたアンドロイドを「処理」していくというストーリー。
人間らしさとは何か、という問いをディックらしい世界観で描き出した、SFというジャンルに留まらない多様な読み方が出来る作品で、色んな人の感想を聞いてみたくなります。
読書会が始まる前に「よくばり読書会」というものがあります。これはこの作品について早く話したい!という人から、読書会前の時間が空いてるよー、という人まで誰でも参加出来る事前プチ読書会。
今回は作家も映画も有名な作品なだけあって、ディック好き、映画好きな人達も多く集まり、2グループに分かれて行いました。本番の読書会が始まる前から話したいこといっぱいで盛り上がります。
身も心も温まったところで受付開始です。
この日は、海賊さんとデビルさんが陽気に受付をしていました。
月曜会の読書会を開催するchano-maは、明るくてとても開放的な雰囲気のお店です。木の質感を感じる優しい空間で、初めて来てもリラックス出来ます。
読書会は1グループ7~8名位で行います。今回は15グループに分かれました。
そして、猫町の読書会には1つだけルールがあります。
他人の意見を否定しないこと。
読書会を楽しく行うための大切なルールです。それでは、読書会スタートです。
人によって目を向けるものが違っていたり。自分の思っていた事を話してみたら思ってもみなかった事を発見してしまったり。
特に今回の課題本は、人間らしさという素朴でありながら深いテーマと、近未来の世界という想像が膨らむ話題で、話すことが尽きません。
充実の読書会が終わったら、ベストドレッサー賞の選定です。
月曜会の読書会にはドレスコードというものがあります。参加者の装いに一定のテーマを設けて、会を楽しくさせるスパイス的な遊びです。今回のドレスコードは【羊】と【ハロウィン】。
特に素敵な装いをしている方にはベストドレッサー賞という賞が進呈されます。
楽しく凝った仮装やハロウィンらしい和装、もこもこの羊姿など、みなさん素敵!
そして懇親会が始まります♪
懇親会では猫町堂書店というものを開いています。
参加者が自分のおススメや読み終えた本を持ち寄って本を交換するブースです。
大盛況!
普段は選ばない本でも誰かがお勧めしているとなんだか読みたくなっちゃうものです。是非あなたの本を持参して誰かの本と交換してみて下さい。新しいジャンルの本を開拓出来るかも。
賑やかで楽しい会もそろそろ終わりです。
大いに盛り上がったので3次会へ繰り出す人も。読書会や懇親会で話せなかった人とも話せたりするので、もっと色んな人と話したい気分だなーという時はお気軽に3次会までご参加下さいませ。
3次会ではハロウィンメニューのカボチャのデザートをみんなで頬張りました。
大雨だった天気も夜には晴れて、空にはジャック・オ・ランタンがぽっかり明るく顔を出し、にんまりと笑いながら読書会に参加した人達を見守っているのでした。
★★★
猫町倶楽部東京文学サロン月曜会では主にmixiコミュニティで参加者同士が交流しています。初めて参加された方、これから参加しようかなと迷われている方、是非是非mixiのコミュニティに参加してみてください。コミュニティ限定の活動などもしています。
東京月曜会のコミュニティはこちらから→http://mixi.jp/view_community.pl?id=4502617
思いもかけなかった本や人との出会いが、沢山待っていますよ。
次回の開催は11月26日(日)、課題本はカズオ・イシグロ『忘れられた巨人』です。ご参加お待ちしております♪
記:ハルアキ 写真:やまちゃん、キャナ子