猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2017年11月18日(土) 受付開始17:10 読書会17:30~20:00 懇親会20:15~
- 関西アウトプット勉強会 第91回『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』
本格的な寒さが到来し始めた11月18日、第91回 関西アウトプット勉強会が開催されました。
大変有り難いことに、ここ最近は満員御礼続きの当勉強会。より多くの参加者を迎え入れられるよう、今回から場所を「ちゃやまちアプローズタワー13階貸会議室」に移しての開催となります。
今回は初参加者9名を含む42名での読書会となりました。以前の開催レポートを見て頂くとわかりますが、毎回これくらいの割合で初参加の方がいらっしゃいます。
今回の課題本は入山章栄先生の『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』でした。経営学に皆様はどのようなイメージを持たれているでしょうか?私は実戦的ですぐに役立つものと思い込んでいましたが、最先端の経営学は科学の一分野として経営における「真理」を追求しているようです。
本書は数少ない日本人経営学者が「イノベーション」「ダイバーシティ」「CSR」などといった、比較的我々が馴染みやすい題材で最先端の経営学を紹介するという内容です。
猫町倶楽部の基本的な参加ルールは「課題本を読了してくる」こと。今回の課題本は読みやすいとはいえ、350ページに及ぶビジネス書です。
何故これほど多くの人がこのハードルを乗り越えて参加しているのでしょうか?
「読書好きだが周りに話せる人がいないので参加した」
「職場以外の知人・友人を作るために参加した」
「普段全く本を読まないので、勉強するきっかけ作りのために参加した」
動機は人それぞれですが、共通するのは「新しい本や人と出会い、理解を深めたい」ということでしょうか。
思えば「同じ本を読んだばかりの人々が集う」ということは普段なかなか得られない体験です。だからこそ多くの人が様々な期待を寄せ、ハードルを乗り越えて読書会へ参加しているのでしょうね。
読書会は参加者が6~7人のテーブルに分かれて進行します。各テーブル毎にファシリテーターと呼ばれる進行役の方がおり、参加者全員がバランス良く発言できるよう奮闘してくれています。
とは言え、人によっては上手く自分の意見を形に出来ず、歯がゆい思いをすることもあるかもしれません。(私は未だによくそうなります)
しかし、繰り返し参加しているうちに少しずつ自分の思いを言葉にすることに慣れてきます。言葉にすることで、一人でただ読書をしているだけでは見えなかったものに気付くこともあるでしょう。それこそ「アウトプット勉強会」の本懐であると思います。
「チャラ男と根回しオヤジが組めば最強と言っても、そもそも両者は協力できるのか?」
「組織の学習を高めるタバコ部屋はうちの会社にはない。でも歯磨きをしながら歯ミニケーションをすることはある」
「リアル・オプション理論は色々な場面に応用できそう!」
「自分の上司がイメージ型の言葉を使ってきたら困惑するかも…」
今回はどのトピックも身近な話題だったため、休憩する間も無いくらい盛り上がりました。
自分の会社では当たり前のことが当たり前でないことに気がつけたことが私の一番の学びでした。これも様々なバックグラウンドを持つ人々が集まる猫町倶楽部ならではだと思います。
読書会が終わった後は近くのお店で懇親会を行いました。最初は読書会のテーブル毎に固まって座り、途中で席替えを行います。
席替えは予め用意されたテーマの中から、自分の興味がある所に行くという形式です。今回のテーマは「捨てられないもの」、「買ってよかったもの」、「好きなB級グルメ」、「話し足りない」、「映画」、「酒(フリーテーマ)」でした。
このように話すテーマがある程度決まっているのは、人見知りの私にとって有り難い仕組みですね!
さて次回は12月3日(日)、年に一度のクリスマス読書会となります。今年は文学サロン月曜会・シネマテーブルとの合同開催で、課題本(映画)は
(1)今年のノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラー著「セイラー教授の行動経済学入門」
(2)同じくノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ著「わたしを離さないで」
(3)定番のクリスマス映画「ラブ・アクチュアリー」
から一つ選んで参加して頂きます。詳細や申込みはこちらになります。既に多くのお申込みを頂いているため、締切となってしまった場合はご容赦ください。
来年1月以降は通常通り開催していく予定です。日程や課題本はmixiにて先行情報を挙げていきますので、是非ご確認ください。
皆様のご参加をお待ちしております。ありがとうございました。
(文・写真:ツバサ)