猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2017年12月2日(土曜日) 読書会16:00~18:00 講演18:15~19:00
- 特別イベント「逃げ恥」にみる結婚の経済学
寒さが本格的になった12月初旬。
代官山のcafe、Chano-maにて、猫町倶楽部特別イベント「『逃げ恥』にみる結婚の経済学」読書会が開催されました。
読書会後には著者の是枝俊吾さん、そして白川桃子さんのお二人をゲストにお迎えして、トークショーも行いましたよ。
まずは読書会です。
今回参加者は100余名。7~8人ごとの班に分かれて、それぞれ本について意見を交わし合います。
今回の課題本は、近年大ヒットしたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』をベースに、結婚と仕事、何が実際に得であり損であり、男女の賃金差と家事労働の差、夫婦はどういう道を模索して行くのか、と言った現実的な問題を分かりやすい統計と数字に落とし込んだ本でした。
読書会では「女性は選択肢が多く見えるけれど、求められること(家事をする母、外での働き手、妻であり女性であること)を全部するのは無理!」、「育児に関わりたい父親でも、平日帰宅が22時なら難しい!」等、男性女性それぞれの叫びが、本を介して交わされていました。
また参加者の実際の体験談にも話は及んで、「外資に勤めていた夫の部署自体が無くなってリストラ。自分の給料だけで生活した時期もあった」、「子供に関する仕事をしているけれど、連絡を取るのは母親。(父親に連絡しても妻に任せているから分からないと言われてしまう)」と言うエピソードも。
最後には、「情報漏洩などのリスクはあるにしても、これからは在宅ワークが増えるべき」、「ゆりちゃんみたいに綺麗でバリキャリじゃなくても、独身でいることを認めてほしい」、「日本の『察して』文化は家庭生活には厄介。特に男性は、シャイにならずに言葉にしないと」なんて話も飛び出していました。
ゲストのお二人が、各班をまわって下さいました。
さて読書会の後は、ゲストのお二人によるトークショー、そして懇親会です。
課題本をより詳しく解説してくださったり、家事・育児分担に関する新たな資料をスクリーンに提示してのトークショーでした。
主婦の給料を計算する「機会費用法」や「好きの搾取」、「パパはゾンビ問題」等のワードが特に印象的。
参加者の皆さん、身を乗り出して聞いていらっしゃいました。
是枝さん、白河さん、ありがとうございました。
懇親会では、サポーターお手製の三択ライフイベントクイズが出題されました。
そして、今回参加者同士でベストドレッサーを選びましたよ。自身が選ぶ、素敵な着こなしの方へ「あなたの服装素敵!」とカードを渡します。
今回のテーマは「白、ピンク、ブルー」「大人の恋」の二つでした。
是枝さんもクイズに関してコメントをくださいました。
読書会、トークショー、懇親会と長丁場でしたが、参加者の皆さん、ゲストのお二人のおかげで楽しい会にすることが出来ました。
本当に、ありがとうございます。
文章:アイハナ 写真:こうすけ、里