猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2018年2月23日 読書会19時15分~ 懇親会21時40分~
- 第135回 名古屋アウトプット勉強会 「大衆の反逆」
2月23日、名古屋駅近くのウインクあいちにて、第135回目の名古屋アウトプット勉強会が開催されました。
2月の課題本はオルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』です。1930年、第一次世界大戦後のヨーロッパを主な舞台に「大衆」という存在について論じた本。
今回も会場はほぼ満員、50名近くの参加をいただきました。では、さっそく各テーブルのアウトプットを紹介していきましょう。
・「大衆」と「貴族」という対比の描き方が上手い。本当はひとりの人間にも両方の部分があり、「真の貴族」的な部分を育てていくのが大事だと感じた。・オルテガが批判している大衆とは、前の時代の恩恵を受けて今があるということを考えられない人のこと。
・昔から「みんな一緒」が苦手だったので、大衆というのはろくなものじゃないという主張に共感した。
・民主主義と技術によって世の中は発展していったというが、今の世の中はさらに技術が発展して、民主主義で作られたシステムとの乖離が激しい。
・上の世代によって作られた仕組みがあるいっぽうで、新しい世代とのギャップが大きくなっているのが現代の課題。今あるものを疑う姿勢は大事。
・自分が不幸なのは「社会が悪い」から、ではダメ。自分がやりたいことをやらない理由を社会や他人に求めれば、いくらでも見つかる。やりたいことへの向き合い方が大事だと感じた。
・現代は貴族的な生活、たとえば美味しい料理なんかを享受できているけど、果たして、それに対しての義務は払えているのだろうか?
・けなしているわけじゃないけど、上から目線な感じがちょっとした。
・本を知るために1930年前後の当時のスペインのことをもっと知れれば、と感じた。
今回は初めて読んだという人が多く、読書会の前には「難しい…」「どうアウトプットすればいいの?」と悩む声がちらほら。
それでも、会話の中で、思わぬ発想が広がり、一人の時とは違った読み解き方ができることもあります。
読書会の終盤では、名古屋アウトプット勉強会恒例、それぞれの実行宣言を書いてもらいます。今回の本から、どんなことを感じたか。
オルテガが批判する「大衆」にならないためには、どうすればいいのか…。
一人一人が考えて、アウトプットしていきます。
実行宣言が終わると、今後の読書会の告知です。とりわけ当会サポーターの一人が激賞する来月の課題本、詳しくはこのページの下でご紹介しています!
アウトプット勉強会以外にも、来月以降の猫町倶楽部はイベントが目白押し。
みなさん、ホームページの開催スケジュールやmixi公式コミュニティをご確認の上、計画的なご参加をよろしくお願いします。
集合写真を撮影したあとは、ウインクあいち前のブリティッシュパブ「HUB」へ場所を移し、懇親会がはじまります。
冬季オリンピック開催の最中ですが、まだまだ参加者の熱気は冷めやらず…!?
次回、第136回アウトプット勉強会は3月23日に開催を予定しています。
課題本は読書猿『アイデア大全』と『問題解決大全』からの選択制。
どちらを読んでも、きっとアウトプットしたくなると噂の本。
多くの方のご参加をお待ちしております。
(文:Jun,写真:tt,HIROKO,どんたく)