扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

特別イベント

  • 2018年3月3日 
  • 【特別イベント】都築響一「圏外編集者」読書会&トークタイム

桃の節句の3月3日、ゲストに都築響一さんをお招きして名古屋猫町倶楽部の特別イベントを開催しました。


 
課題本は「圏外編集者」、藤が丘のJAZZ茶房青猫での開催です。たくさんの方に参加いただき、熱気あふれる読書会となりました。参加下さった皆様、本当にありがとうございました。

 

課題本では、珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩…と無名の天才を発見し伝えつづける編集者、都築響一さんの本作りの裏側が語られます。
「多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる」。編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊です。

 

各テーブルに分かれて読書会が始まります。読書会には59人の方が参加、初参加の方も9人いらっしゃいました。

猫町倶楽部の読書会のルールはたった一つ、「人の意見を否定しないこと」だけ。

都築響一さんの本を初めて読んだ方から、POPEYE時代からのファンで著作をいろいろ読んでいる方、東京や九州からはるばる参加した方、編集者やライターなど出版に携わる方まで、さまざまな人が一緒に感想を語り合えるのも読書会の良い所です。

読書会では都築さんが全テーブルを回り参加者の質問に答えて下さいました。本を読んで感じた疑問を直接著者の方に聞けるというのも、とても嬉しい経験でした。

 

 

 

 

 

読書会の終わりにはベストドレッサーの選出です。今回のドレスコードは都築さんの昨年の著作「捨てられないTシャツ」。みなさんが様々な想いをこめたTシャツから、各テーブルでベストドレッサーを選びました。




さらに都築さんに8人の中からベストofベストを選んでいただきました!
それがこちら。


1999年から20年近く、スガシカオマニアの彼女がライブのときだけ着るという大切な大切な1枚です。
デビュー3年後のこのヴァージョンはファンの間でもかなりレアで一目おかれるTシャツだそう。
おめでとうございました!

読書会の後はトークタイム。貴重な画像や動画も使って、都築さんが出会った、作りたい、読ませたい、聴きたい、やりたいという想いに突き動かされる方たちが紹介されます。
 
「素晴らしいモノを作り上げたかどうか、結果で判断するのは評論家だけでいい。本気かどうかの生きざまの話がしたい」「やりたいことがあって、でもやれない人、迷っている人の背中を一押ししたい、力になりたい」という言葉が印象に残りました。
 

 

課題本、読書会とレクチャーを通じて、やりたいことへの姿勢が変わった方も多かったのではないでしょうか。

 

その後の懇親会でもテーブルを回ってくださり、聞き足りなかったお話を聞き、優しい温かい都築さんとのやりとりに、どのテーブルも笑顔が溢れていました。

「コンビニで売ってる名古屋の風俗情報誌は東京よりうんと分厚いんだよ。なんでだろうと編集部に取材したら<名古屋人は堅実だからしっかり情報を集める>って。名古屋にはそんな編集文化もあるんだよ。」さらには三重県や岐阜県のローカルなスポットやふらりと入ったお店での取材の秘訣など、楽しい話題は尽きません。

長時間にわたり本当にありがとうございました。
 

さてこれからも猫町倶楽部では、定例読書会や興味深いイベントが開催されます。開催スケジュールはこのホームページのほか、mixiのコミュニティサイトでもいち早くアナウンスされます。このレポートを読んで興味を持たれた方、ぜひ皆様のご参加をお待ちしております。

(文:レパード  写真:okko)

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