猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2018年4月27日 読書会19時15分~ 懇親会21時40分~
- 第137回 名古屋アウトプット勉強会 「ティール組織」
2018年4月27日(金)、名古屋駅近くのウインクあいちにて、第137回目の名古屋アウトプット勉強会が開催されました。
今月の課題本はフレデリック・ラルー『ティール組織』です。
「ティール」とは緑がかった青色、小鴨を意味する英単語だそうです。この本では、企業などの組織モデルを色にたとえ、それぞれの特徴を解説しています。
官僚制に代表される統制を重視したアンバー〈順応型〉、
実力主義のオレンジ〈達成型〉、
多様な価値観を尊重するグリーン〈多元型〉…。
その先にあるという〈ティール組織〉とは、一体どんなものなのか?
多くの実例から、これまでの組織の常識を覆すあり方が語られます。
そんな課題本を読んできた参加者からは、ご自身が現在働いている、あるいは過去に働いたことのある会社や組織に引き寄せて「うちの会社は何色だろう?」といったアウトプットも多く見られました。
・自分の職場は、以前ティールだったのがオレンジになった。仕事が面白くなくなったのはこのせいか、と思った。
・オレンジ組織にいると思うけど、好きに働ける。組織の中で、自分のメリットがあれば、よい。
・数学者の世界や Wikipedia 編集の世界はティール組織の好例かも。
・どんどん規則でがんじがらめになっていくアンバーな会社が合わないと思って、グリーンな会社に転職して非常に良かったと思っている、会社に自分を合わせる必要はない。
・転職でいろんな会社を見てきた。アンバーもあればグリーン組織もあって、自分は「井の中の蛙」だったと思い知らされた。
・小さな会社では、ティールでないと進んでいかない。精神はティールでも手法は違うというギャップがある。大きい会社になると大変そう。
ティール組織の考え方は理解できても、なかなか現実には難しい、という感想を持たれた方も。
・ティール組織の考え方は性善説に基づいていて、実際にここまでできるのか疑問。
・みんなで助け合うというところが少ない。ティール組織に属していると思うが、よく回っていない感じ。
・セルフマネジメント〈自主経営〉で放置されるのは日本のサラリーマンにはむしろ辛いかも。アンバーのような自分の頭で考えなくてもいいような組織の方が楽なことも多い。
『ティール組織』では、自主経営・全体性・存在目的といった考え方が紹介されています。
仕事とプライベートを分けるのではなく、メンバーそれぞれが自分を偽らずに生きる。
これからの人生や仕事の中で、何を実現することを目指していけば良いのか。
そんな思いを込めて実行宣言を書き出したら、1時間45分のアウトプット勉強会はあっというまに閉会です。
その後は懇親会会場に場所を移して、本会に負けず劣らずの熱気で交流が行われました。
さて次回、第138回アウトプット勉強会は5月25日(金)に課題本『失敗学のすすめ』で開催を予定しています。
さらに5月20日(日)には、猫町倶楽部初心者の方を対象としたビギナー限定イベントが開催されます。
名古屋猫町倶楽部の六つの分科会が一堂に会する、数少ない機会。
読書会に興味があっても今まで参加を迷っていた方、各分科会がどのような雰囲気か知りたいという方、ぜひ参加をお待ちしています。
(文:Jun 写真:tt、あさこ、どんたく)