猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2018年5月19日(土曜日) 受付開始13:10~、読書会13:30~15:45、懇親会16:00~18:00
- 猫町倶楽部の全てが分かる! 関西ビギナー限定イベント
木々の若葉にもまだまだ瑞々しさが感じられる5月19日(土)の13:30から「関西猫町倶楽部の初心者限定読書会」が開催されました。
関西で初心者限定イベントが開かれるのは約2年振りです。また、関西シネマテーブル水曜会にとっては、昨年に活動を始めてから初めてとなる初心者限定イベントです。
そのような今回の読書会に参加されるのは、猫町倶楽部への参加が2回以下の方々です。
参加の理由は皆さん様々。「人の意見を聞いたり読んだりするのが好きなので申し込んでみました!」という方や、「ずっと猫町倶楽部のことは気になっていたものの参加は躊躇していたのですが、今回ビギナーズ会の告知を見て参加しやすそうだったので参加しました!」という方も。また、「先月、シネマで初猫町だったのですが、今回は課題本が有名で読みやすそうだった月曜会に参加してみましたー!」という方もいらっしゃいました。
今回の初心者読書会の会場は、大阪梅田の「ちゃやまちアプローズタワー」13Fの貸会議室です。
「会議室なので、扉を開ける時に緊張したー!」という参加者もいらっしゃいましたが、その様な方も含めた参加者の皆さんを心温かく迎えるのは、各分科会の運営ボランティアである猫町サポーターの面々です。
受付を済ませて、それぞれのテーブルについて暫しの歓談の後、いよいよ読書会が始まります。
サポーターからの全体説明と代表者のタツヤさんからの挨拶の後、それぞれの分科会に分かれて課題本、或いは、課題映画について語り合います。
そんな読書会のルールはたった一つ、「他人の意見を否定しないこと」です。
各テーブルにはファシリテーターがいて、読書会に参加された方がバランス良く発言出来るようにコーディネートしてくれます。
まずは、参加者みなさんの簡単な自己紹介から始まります。
関西アウトプット勉強会の課題本はリンダ・グラットンの「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」です。誰もが100年生きうる時代をどう生き抜くか、が主題となっている本です。
「世代間での考え方の違い」や、「職場での働き方がどういう風に変わってきているか」、などについての意見が交換されたり、課題本の中に出てきていた「ポートフォリオ・ワーカー」みたいな活動をされている方の話が紹介され、皆さん興味津々に耳を傾けたりしながら、読書会は進んで行きます。
また、各テーブルを廻ったタツヤさんからは、課題本で紹介されている活力資産の話と絡めて、「猫町倶楽部をどの様に活用して欲しいか」が披露されたりしました。
関西文学サロン月曜会の課題本は、夏目漱石の「こころ」です。1914年の刊行なので、既に100年の時を越えた作品です。
「読むたびに感じ方が違う小説なので、またいつか読んでみたい!」といった感想や、「友達にKや先生みたいな人がるので、私に共感しながら読んだー」といった感想が交換されます。
あるテーブルでは登場人物のKについての感想で話が盛り上がり、男性からは「生き方に男のロマン、カッコよさを感じて憧れる」といった意見が出れば、女性からは「ダメっぷりがかわいい」や、反対に「めんどうくさい、ウジウジするなー!」などの意見も出たりしました。
また、「先生は実は死んでいない」説や、「BL的な読み方をすると、もうそうとしか読めない!」など、色々な解釈の仕方が披露され、新たな視点が広がったりしたようです。これも、読書会ならではの、醍醐味ですよね。
映画の感想を語り合う、関西シネマテーブル水曜会の課題映画は、「君の名前で僕を呼んで」です。
「映像が綺麗で美しい」、「音楽が本当に美しい」といった感想を持たれた方が多く、中には感動してなんと「3回観た!」という人も。
ラストシーンに関しては、「最後の父親のセリフは性別と世代を超えて観る人の救いになる」、「主人公を見守る家族の距離感が絶妙」、「ラストの悲しみをこらえる主人公の後ろで母親がご飯の支度をしているシーン、親の優しさが伝わってきた」などの意見が数多く語られていて、皆さんの印象に強く残っていたようです。
また、映画のタイトルの「言葉遊び」に関しては、「名前返しは、似た魂が呼び合うツインソウル。嵐が丘にも登場しています」という意見も披露され、納得!となるひと場面もありました。このように一人ではなかなか分からない点も、他の人の意見に耳を傾けると、思わぬ発見があったりしますよね。
あっという間だった90分の読書会の終了後は、各分科会からの代表による活動内容の紹介です。
それぞれの分科会のサポーター代表が、趣向をこらしたプレゼンテーション資料で、各分科会の活動内容とそれぞれの魅力を語っていきます。
関西アウトプット勉強会
関西文学サロン月曜会
関西シネマテーブル水曜会
分科会の紹介の後には、課外活動の紹介もありました。
課外活動とは、関西猫町倶楽部の活性化とメンバーの交流を図る目的で開催されている、様々なイベントや勉強会等です。最近の課外活動としては、「スイーツ持ち寄り会」や「文楽公演」、「お花見」などが紹介されました。また、これからある課外活動としては、「源氏物語を読む会」や「猫町お座敷列車」などが紹介されました。
課外活動コミュニティの参加資格は読書会に1回以上参加したことのある方なので、今回参加された方は皆様OKです。詳細はmixi「猫町倶楽部課外活動(関西)」コミュへどうぞ。
読書会の最後には参加者全員での記念撮影があります。写真NGの方は、本などで顔を隠して参加して頂いて大丈夫です。
読書会の後は、同じビルの地下にある「ファンタイム ボニーラ」に場所を移して懇親会が始まります。
アルコールも入りながら、よりカジュアルな雰囲気の中、読書会で話しきれなかった話や、猫町に関する質問・疑問、共通の趣味を見つけた話などのおしゃべりに花を咲かせます。
途中からは「ゆる席替え」と称して、自分の好きなテーマのテーブルに移動して懇親会が続きます。今回のテーマは、「お気に入りの本」、「お気に入りの映画」、「猫町倶楽部総合案内所」、「旅行」、「最近買って良かったもの」などなど。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、初参加読書会も大盛況のうちに無事終了しました。
読書会後に参加者間でアドレスを交換されている方もいらっしゃって、読書会だけは無く、今回初めて会った人同士のつながりも楽しんでくれたようで、サポーターとしてはうれしい限りです。
定例会での決まり文句でもあるのですが、「初参加や回数が浅い方はぜひ(ダマされたと思って)猫町倶楽部は3回続けて参加してみてください」と、主宰のタツヤさんも言っておられますし、是非2度、3度と続けて出席してみてください。
参加された皆様とは、それぞれの分科会や課外活動などで、又お会い出来る機会がある事を、サポーター一同とても楽しみにしています!
(文:そねっち、写真:タクミ、のりころ)