猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2018年5月26日(土曜日) 受付開始17:10 読書会17:30~20:00 懇親会20:15~
- 第97回 関西アウトプット勉強会 「失敗学のすすめ」 畑村洋太郎 著
関西アウトプット勉強会の第97回の読書会は、5月26日(土)に、梅田の「ちゃやまちアプローズタワー13階の貸会議室」にて開催されました。
参加者数は、5名の初参加の方も含めた総勢42名で、久々の満員御礼でした!
今回の課題本は畑村洋太郎さん著の「失敗学のすすめ」です。
2000年に出版されたこの本では、失敗の定義や種類、正しい失敗の伝え方や生かし方、大失敗の防ぎ方など、失敗を総合的にとらえた「失敗学」が解説されています。
起きてしまった失敗を避けて隠すのでは無く、積極的に取り組んでうまく生かせば、その後の創造の大きなヒントにもなるし、また次にくる大きな失敗を未然に防ぐこともできる事が述べられています。
読書会の受付では、運営のボランティアであるサポーターのメンバーが、ちょっとお茶目?に参加者の皆さまをお出迎えします。
定刻になりますと、まずはサポーターから読書会の説明があります。
注意点は、
・課題本を読了してくること
・他の参加者の意見を否定しないこと(本の内容についての批判はOKとなっています)
の2点です。
主催のタツヤさんからも一言を頂き、いよいよ読書会がスタートします。
各テーブルには、毎回違った参加者の方にお願いしているファシリテーターの方がいらっしゃって、参加者の皆さんがバランス良く発言出来るようにコーディネートしてくれます。
それぞれのテーブルでは、課題本の内容や、自身の失敗体験の話しなどを交えつつ、議論が進んで行きます。
今回出て来たアウトプットの例を幾つか紹介させてもらうと;
・会社内で全体を見渡せる人材だけでなく、会社間や業界全体での問題を考えられるような人材が必要。
・失敗した時に自分の名前を出すのは勇気がいるが、日大アメフト問題で見られるように、名前を出すことで味方を増やせることもある。
・樹木構造の縦割り組織が孕む副作用に対して考えられたのが今話題の「ティール組織」。
・樹木構造で考えること自体が問題ではなく、問題を簡略化したに過ぎない樹木構造が全てであると考えることが問題。
・失敗のタイプや原因などを体系化してくれている事は、(使いこなせるかどうかは、少し置いておいて)、非常に助かる。
・「失敗の記憶は、時間が経つと減衰する」という点は、震災の際の津波の事や、原発事故の事、自動車メーカーやその他のメーカーでのリコール問題やデータ隠蔽の件などを考えると、とても納得出来る。半面、どうやって減衰を防ぐかは、とても難しそうだが、良い方法を考えて行きたい。
・過去の失敗事例の紹介や、それらの知見・経験をもとにした失敗を未然に防ぐためには、会社や職場などできちんとシステム化する事が重要。例えば、失敗が生死に繋がる医療関係では特に重要だし、その様にして行っている。一方で、システム化されていなかったり、属人化されたりしていて、過去の例や知見が有効に使われていない会社や職場のケースも多い。
などがありました。
途中の休憩も含めて約2時間の読書会が終わると、各分科会のサポーターのメンバーから関西猫町の今後の読書会や活動の案内があります。
読書会の最後には、参加者全員での記念撮影です。
課題本を持って集まってもらい、パチリ。写真NGの方は、本などで顔を隠してもらって参加してもらって大丈夫です。
読書会が終わった後は、「茶屋町応援団 大分唐揚げと鉄板焼 勝男」に場所を移して懇親会が行われました。
乾杯の音頭の後、少しアルコールも入って初参加や参加回数の少ない方々も打ち解けた雰囲気になった各テーブルでは、読書会の続きとして他の失敗談を披露しあったりして会話が盛り上がりました。
懇親会も半ばを過ぎたタイミングでは、恒例の「ゆる席替え」があります。
今回、席替え用にサポーターの選んだトピックは、「最近読んだ本」、「映画」、「Youtubeのお気に入り動画」、「ダイエットと美容の夏」、「話足りん」と「お酒(フリー・テーマ)」でした。
皆さん、興味のあるテーマの席に移動して、それぞれのテーマに沿った楽しい会話(時々、とーっても脱線する事もあります。実は、それも楽しいのですが‼)が終了時間まで続きました!
さて、次回の関西アプトプット勉強会の読書会は、6月23日(土)の17:30から、今回と同じ梅田の「ちゃやまちアプローズタワー13階の貸会議室」にて開催されます。
課題本は、フィリップ・フック著の『印象派はこうして世界を征服した』です。
久々の芸術系の課題本ですし、昨今ビジネスマンの間で「美術史」を学ぶことが、ちょっとしたブームになっているという事で、次回も楽しみな読書会になりそうですね。
参加をご希望の場合には、こちらからどうぞ。
http://www.bookreading.nekomachi-club.com/schedule/56190
それでは、ご参加頂いた皆様、ありがとうございました!
また、皆様と読書会でお会い出来ることを楽しみにしていますねー。
(文:そねっち、写真:カズ、そねっち)