扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

特別イベント

  • 2018年6月27日(水) 受付開始:19:00 開始時間:19:30
  • 関西シネマテーブル第15回『Vision』

水曜日の夜、第15回関西シネマテーブルが開催されました!
週の半ばに好きな映画の話で盛り上がる。リフレッシュできること間違いなし♪
まず、司会者より関西シネマテーブルのルール「人の意見を否定しない」の説明がなされます。
このルールがあるので安心して、聞きたいことや感想を語ることができますね。
それでは、楽しいひと時のはじまりです。



今回の課題映画は河瀬直美監督の『Vision』です。

ビジネスのシーンでもよく使用される「Vision」という単語ですが、あらためて意味を検索してみました。
ビジョン⇒将来の見通し、構想、未来図、幻想


映画は、フランスの女性エッセイストのジャンヌが、通訳兼アシスタントを伴って奈良の吉野を訪れるところから物語がはじまります。

ジャンヌの目的は“ビジョン”という薬草をさがすこと。
映画の題名にもなっている「Vision」は、いったい何を意味しているのか、どのテーブルでも話題になっていました!

・997年毎に胞子を放出して再生するという薬草と言っていたけど、素数の伏線が回収されていないような気がする。
・精神的な苦痛を取り去ることができる薬草なだけに幻覚や神秘的なもので、実態がないもの。
・火もキーワードになっていたし、神事的な要素があるのでは。
などなど、意見が飛び交います。


その他の感想は、
・この映画は、監督がただ自分が撮りたい映画を、気持ちの赴くまま撮った映画のような印象を受けた。
・アートのような映画。
・山並みや木々などの映像がきれい。
・犬のコウの演技がすばらしい。
など、話題はつきません。

「Vision」とは、生きていく上で痛みを伴うことが多いけど、それを乗り越えた先に、新しい自分や未来図(ビジョン)があるということかもしれませんね。



シネマテーテーブルの後は懇親会です。テーマは「話題映画」、「私の一押し映画」、「フリートーク」です。

今回の話題映画は『ファントム・スレッド』。
アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞した映画です。映画の中に出てくるドレスも必見です。

・レイノルズのような毎日を自分の決まりに基づいた生活を送る男性との生活は考えられない!
→分かる、分かる!
・アルマのような自分を曲げない、積極的で強い女性って男性的にはどうなの?

→毒をもられなければ、大丈夫だよ。
→本当に?
・結婚する前だったら、まだ許容範囲だけど、結婚してから食事に毒(毒キノコ)をもるなんてありえない!
・レイノルズとアルマは共依存の関係だったのでは?
・男女の力関係が逆転した瞬間が面白かった。
・毒キノコのオムレツを作るアルマが怖いし、それを分かって食べるレイノルズの心理状態を想像するとゾクゾクした。
・映画の時代は、1950年代のロンドン。戦争も終わり、貧富の差も大きかった中で、ウエイトレスだったアルマにとってレイノルズは掴み取りたい人生の象徴だったのかも。

ドレスをはじめとる映像も美しく、音楽も素敵でした!
そして、二人の恋愛や結婚生活は主張という名の“バトル”の連続でしたね。

 

7月のシネマテーブルは7月22日(日)受付開始は17:00~です。
課題映画は、『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』です。
全世界が息をのんだ〈女と男の戦い〉。実話をもとにした映画です。



では、関西シネマテーブルサポータ一同、7月もみなさまのお越しをお待ちしております。

文章:MIKOTO 写真:インド

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