扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

東京アウトプット勉強会[ビジネス]

  • 2018年6月23日(土) 16:30~21:00
  • 東京アウトプット勉強会 第107回「SHOE DOG 靴にすべてを」

2018年6月23日(土)「六本木ミッドタウンのシスコシステムズ会議室」にて、第107回東京アウトプット勉強会が開催されました。

今回の課題本は、フィル・ナイト著 「SHOE DOG~靴にすべてを。~」(東洋経済新報社)です。
本書は、スポーツブランド「NIKE」の創業者である著者の自伝的な書であり、参加者の方々からは、ビジネス書というより小説としてどんどん読めて非常に面白かったという感想が数多く聞かれました。



アウトプット勉強会はハードルが高そうなので躊躇していたけど、今回この本だから参加したとの声も何人かから聞こえてきました。
「NIKE」の名前の由来や、NIKEとのライバルブランドであるオニツカ(現アシックス)や日商岩井といった日本の企業とかなりの深い関わりがあったことなど初めて知った方も多かったようです。

今の自分の仕事は果たして天職といえるか? 今の仕事に自分の適性はあるのか? 著者が苦労してブランドを進化させていったように、このような情熱を今の仕事にそそげるか?
といったようにアウトプット勉強会ならではの熱い意見が飛び交ったシーンでは皆が真剣に自分の現状に対して思いをめぐらせた時間であったことと思います。

ランニングやシューズに思い入れのある方々も数多く参加されており、NIKEだけでなく、いろいろなブランドにかける各々の思いを語ってくれたり、また一方では普段体を動かすことにあまり関心はないが、創業者が乗り越えてきた自伝ならではのリアルな失敗や葛藤等に共感できたといった感想もありました。
一方、現在「働き方改革」が叫ばれているなかで、著者がどこまでも自分の夢を実現させていったような、お金も時間も全てつぎ込む激しい原動力をもちにくい環境に現代はなりつつあるのではないだとろうかといった感想もあり、いろいろと考えさせられる機会もありました。

このようないろいろな意見が出たなかで私が感じたのは、皆各々の視点は異なるけど、熱い思いを持たれている方だなということでした。

その後の懇親会もほとんどの方々が参加され、またそこでいろいろな方のお話しを聞くことができ、とても有意義な時間を共有できたかと思います。

なお、次回の東京アウトプット勉強会は、平成30年7月28(土)15:30受付開始で、場所はTKPスター貸会議室六本木カンファレンスルームで開催されます。

課題本は、森本あんり著『反知性主義:アメリカが生んだ「熱病」の正体』(新潮社)です。

それでは、また皆様とお会いできることを楽しみにしております。

(文:仔牛、写真:emma)

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