扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

名古屋文学サロン月曜会[文学]

  • 2018年7月20日(金) 
  • 月曜会藤が丘会場 チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』

今日は豊崎由美さん選出による課題本の第1回目。どんな読書会になるのか期待が高まります。

 

まずは猫町月曜会藤が丘会場の特別企画、青猫マスターによるjazz講座。司会はタツヤさんです。

今日の一曲はマデリン・ペルーの“You’re Gonna Make Me Lonesome When You Go”(ボブ・ディランのカバー曲)です。旋律をきかせるイメージが強いjazzのなかでも珍しく音の響きを楽しむような一曲です。

 

 

そしていよいよ読書会がはじまります。

司会のうえじさんから月曜会のルール説明があります。

月曜会のルールはたった1つだけ「他人の意見は否定しない」です。課題本さえ読了していれば、だれでも参加できるのが猫町倶楽部の魅力的なところ。

皆さんが楽しいひと時をすごすための大切な約束です。

 

 

今回の課題本のカバーはとても官能的。でも小説は韓国の社会問題をテーマにした短編集です。テーブルではどんなふうに皆さんのお話が広がっていったのでしょう。

 

短い言葉で書かれている小説ですが、すごく美しい文章が続きます。とても詩的です。

作家のチョ・セヒさんは何度も推敲を重ねたのでしょうか。

 

格差社会?それとも差別社会?搾取する側とされる側、持つ者と持たざる者、どちらにも正義があり簡単に善悪を決めることはできません。

 

 

韓国は日本のお隣の国ですが、70年代に韓国社会で何があったのか知っている人は、私たちのなかにそんなに多くはいないでしょう。

 

社会問題はその時代を反映しているもの。時がたてば読者の興味は移ろいやすく、読み継がれなくなりそうなのに、韓国では四半世紀も続くロングセラー。その魅力はどこに?

 

いつまでも話は尽きません。ですが時間とともに読書会は終了、ベストドレッサーの選出です。今回のドレスコードは「悲しみ」。

ベストドレッサーの方々には今日のポイントを説明していただきます。

“涙”や“お葬式”を連想された方が多い印象がありますが、皆さんそれぞれにアイデアを盛り込んでいます。

 

読書会のあとは藤が丘駅近辺の居酒屋さんで懇親会です。

 

ちょっとスパイシーなチキンを囲みながら、課題本の話題で盛り上がるテーブルもあれば、最近よんだ本の話など、ここでもまだまだ話は尽きません。

今回から月曜会サポーターは新メンバーになりました。より多くの皆様に読書会を楽しんで頂けるよう頑張っていきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

撮影:なな     記:はな

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