猫町倶楽部

秋雨前線が南に下がって、空にはいわし雲が。
福岡猫町・第３１回の課題本は、川端康成「眠れる美女」です。
場所はいつものAFTER THE RAINです。



まずは自己紹介を兼ねてアイスブレーク。
「○○の秋、みなさんなにする？」
運動をする、ダイエットする、おいしいものをいただく、それぞれの秋を語って自己紹介。
「こんなおいしいたべものがあったのか…」こういうところにも情報があふれています。



さて、読後印象は？
・フェチだなあ、執拗な匂いフェチに圧倒された。
・言葉の美しさに感動した
・なんとなく夢だなあ
・生々しくもあり、怖さも
・なんだか車酔いでもしたようにキモチわるい
・これもノーベル賞作家なのか
・男性なら共感できる
・川端さんは「伊豆の踊子」のイメージだが、これは女の人の描写がねっとりしすぎ
・美女をここまでかき分けるか
・本書は男性目線の小説だが、淑女のみなさんにとって、「眠れる美男子」に置き換えると、どう映るのか
・触わる＝感覚器としての鋭敏さ
・悪＝コミュニケーションがないのに悪はない。妄想の中に完結している限りそれは悪ではない
・若い裸の女性から、家族関係を連想する等とは到底解せない
などなど　様々な思いを語っていただきました。

今回は、
表題作ほか「片腕」「散りぬるを」の３篇が課題だったのですが、
全編を通して、ねむり、孤独といった共通のテーマが見出せるとの指摘もありました。
ドレスコードは深紅。ベストドレッサー賞は？



初受賞おめでとうございました。



こんやは、全員、二次会突入！AFTER THE RAIN自慢のハイボール、飲んでワイワイガヤガヤの二時間でした。

（小生、初読では、あまりの生々しさに酔いが回ってしまいその先の妙味を堪能できなかったのですが、みなさんの意見を聞いて本日２度読みをすると、読み過ごしていた蜜が滲み出てきてとっても参考になりました…。
～読書会は、終わった後もまだ効用があるのだなと認識～）

次回は、フョードル・ドストエフスキー『白痴』第一回（１巻及び２巻光文社古典新訳文庫）です。
全４巻のうちの前半です。
これを逃すと、もう読まないかもというあなた、一緒に挑戦してみませんか。

１０月２０日（土）読書会17:30～19:30 懇親会19:30～

申し込み↓
http://www.bookreading.nekomachi-club.com/schedule/59941
猫町倶楽部＠福岡文学サロン月曜会
https://twitter.com/nekomachfukuoka

初心者大歓迎！いつものAFTER THE RAINでまってます。



（文と写真：中ちゃん）