猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2018年11月12日(月)
- 第七回 源氏物語読書会【若菜 上・下】
11月12日(月)、第七回 長編読書会「源氏物語」を開催しました。
前日の徳川美術館「源氏物語絵巻」鑑賞会と続いての参加の方も多数。ありがとうございます。
前半折り返して約40名のご参加です。このままみんなで読了を目指したい!
今回の課題帖は第34・35帖「若菜」上・下です。
(研究者によっては合わせて第34帖「若菜」とする説もあります)
国宝「源氏物語絵巻」を復元した絵の「鈴虫」に描かれた、出家を願う女三宮のもとに光源氏が訪れている場面から抜き出しました。
「鈴虫」は次回の課題帖なので、絵巻を眺めながら読んでみて下さい。
読書会は、源氏周辺の脇役メンバーが主体となるお話で、やっとほっとして読めるかと思いきや、柏木の登場ではらはらする場面もあったりと面白さがあり、紫式部の物語構成力をたたえる一方、脇役メインでは面白みが薄くなってしまうというご意見も。。。
また、読み進めているうちに、当時の政略関係や親心について分からないこともでてきました。
「朱雀院は、柏木に嫁がせる相手として女二宮は良くて、女三宮はなぜダメだったんだろう?」
同じ親元である朱雀院の娘たち。
なぜ、女三宮が降嫁する相手は柏木でも夕霧ではなく源氏だったのでしょうか?
ほかにも「なぜ葵の上が死んだあと、紫の上を正妻にしなかったんだろう?」という疑問も。
紫の上の父親が式部卿宮であるということで、正妻にするのはまずい理由があったのだろうか?などなど。
自分たちで解釈を試みるも、本当のところはどうだったのでしょうか?
話が深まるにつれ、謎も増えていきます。
さて、読書会後はベストドレッサーの発表です。
猫町倶楽部では、ハロウィンを過ぎてもコスプレ&地味ハロウィンが楽しめます(笑)。
今回のお題は「ねこ」。
猫町なだけに(?)猫好きさんも多く、猫グッズを沢山お披露目頂きました。
今回のベストドレッサーのみなさん。
中には秘蔵の猫グッズで買収(?)した人あり、
「柏木には絶対懐かないにゃん!」と作中の唐猫のホンネを代弁した人あり(笑)、大いに盛り上がりました。
次回のドレスコードも楽しみです!
ここで読書会は終了です。
先行予約の受付をして懇親会へ。
予約をされた方には次回課題帖の系図(サポ・オリジナル作成版♪)をプレゼントしています。
先に予約をしてしまって、強制力をつけて読んでしまうのもいいですよ。
そしてそして。
お待ちかねの懇親会は甘味の宴!
本日もマスター自慢のお料理が並びます。
お食事は「カロリーを減らしました」と靑猫マスター。
なすの冷製ジュレ、牛スジ入りのカミナリこんにゃく、カニのクリームパスタ。
デザート分のおなかの空き容量を確保するのが難しそうです。
まずはみんなでカンパーイ♪
懇親会がスタートです。
ずらりと並んだ主役の甘味たち♪
銘店のケーキが盛りだくさん、サポが国内外から調達したお土産や、塩気のあるものまで、禁断の味が色とりどりです。
きゃー、どれから食べようっかな ♡ ♡ ♡
半年以上一緒に作品を読んでいるので気分はすっかり大家族!?
店内は自由席なのになぜか全員で大きなテーブルに集まって座ってしまいます。
わいわい現世の魅惑スィーツを楽しんでいると…
どこからともなく素敵な篠笛の音が…!
趣味で篠笛を習っていらっしゃるそう。
靑猫に雅やかな平安の宴の空気が流れました!
次回も読了&懇親会のご参加お待ちしてます。
次回は12月10日(月)。
課題帖は、柏木・横笛・鈴虫・夕霧・御法・幻・雲隠の7帖です。
多そうに見えますが文庫1冊分より少ないです。
光源氏の栄華の最後です。みんなで源氏の行く末を見届けましょう!
次回の懇親会は「讃岐の宴」を催します♪
さぬきうどん大好きのマスターがおススメのうどんで今年の源氏物語読書会を締めくくります。
お申し込みは『こちら』から!
前日12月9日(日)には京都に遠足に行きます!
京都御所や紫式部に縁の寺、下賀茂神社を訪ねる予定です。
参加ご希望の方はmixiの「猫町倶楽部課外活動(名古屋)」コミュニティのトピ上で参加表明をお願いします。
12月も引き続き2連日源氏の会で楽しみましょう♪
ご参加のみなさま、ありがとうございました。
文責・カノン
写真・ゆうみ、okko