猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2019年1月7日(月)
- 第九回 長編読書会「源氏物語」【匂宮】~【椎本】
まだ正月飾りも残る7日、第九回 長編読書会「源氏物語」を開催しました。
多くの会社が仕事始めという日にもかかわらず33名のご参加、今回が源氏初参加という方も2名あって嬉しい限り。
今年も源氏物語読書会をよろしくお願いします。
光源氏がお隠れになってから幾年、登場人物のその後の話から、物語は源氏の晩年の息子として生まれた薫、孫の匂宮、など若い世代の物語「宇治十帖」が始まります。
「源氏がキライだったから、源氏死後の話は楽しく読める!」
「源氏が大好きだったから、源氏のいない第三部はそれほど…でも情景描写が美しい。」
それぞれの感想が話されます。
お茶のお伴はカスタード入みかん大福。これも美味しかった(^.^)
「真面目な薫君のちょっとへそ曲がりなところがいい」
「美しい顔が見える中君より、後ろ向きの大君に魅かれる薫君って… 」
源氏の幼少時代から読み継いでいるので、いつのまにか若い世代は「君」と呼んじゃいます(笑
「匂宮、紅梅がちょっと読みづらい。作者別人説があるのもうなづける。」
「光源氏がいなくなって全体的に小粒になった。キラキラした世界からこまごまとした現実的な世界になっている。」
玉蔓はどうして娘を彼に嫁がせたのか?ひとしきり話し合うテーブルもありました。
数々の姫や男君が登場し、話題はつきません。
ドレスコードは「はつね」。
掛詞のお題は、毎回いろいろな解釈で来てくださるので超楽しい!
はつね=「初音」=うぐいすの初鳴き を連想する方が多かったですね。9月に読んだ23帖もお正月のお話でした。
ドレスコードは小物を持ってきてもOKです。
この一品が登場したときには会場が湧きました!
うぐいす徳利。お酒を注ぐと、とてもかわいい声で鳴き、おちょこも笛になります。(コレ、ちょっと欲しい…)
そして、ね・ぎ・?
これは初音ミクから。(※最近の初音ミクは「ねぎ」持ってないそうです)
初音ミクはこんな歌も歌ってます。
「AKB48が平安歌人だったときの歌詞フルでください!」
「恋たる辻占煎餅」
ベストドレッサーのみなさん、おめでとうございます!
さて、懇親会は会場をそのままに「お餅で祝う はつねの宴」
具だくさんのお雑煮で、まずは乾杯ならぬ「いただきまーす!」。
にんじんや椎茸の飾り切り!
(毎回の無茶振りにもちゃんと応えていただける靑猫マスターに感謝です。)
そしてお待ちかねのぜんざい。
サポの家に眠っていた100年前の漆器で1000年前の物語を思いながらの甘い時間…
すると、どこからか笛の音が…
篠笛の音は、会場の空気をいにしえの世に変えて、宴に初音を添えてくれました。
次回、
第十回は2月4日(月)
課題帖は 【総角】【早蕨】【宿木】。薫・匂宮の恋の行方が気になります!
「懇親会は「あつあつの宴」。旬の白菜をたっぷり味わう「ピェンロー鍋」を囲んで芯まであったまりましょう。
2月といえば…の茶色い甘味も!忘れてませんよー。
お申し込みはこちらから
ご参加お待ちしております。
文:okko
写真:ゆうみ、okko