猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2019年5月29日(水) シネマテーブル:19時30分~ 懇親会:21時10分~
- 第105回 名古屋シネマテーブル水曜会『芳華-Youth-』
5月29日(水)、令和最初のシネマテーブルが開催されました。
会場はおなじみの伏見Nov.Cafe。通いたくなる雰囲気の良いカフェです。
今回の参加人数は34名、うち3名が初参加の方でした。
初参加の方は毎回数名いらっしゃいます。常連ばかりの集まりではないので、シネマテーブルに参加したことがない方もご安心ください♪
さて、今回の課題映画は中国映画、フォン・シャオガン監督『芳華-Youth-』。
70年代から現代にかけての中国を舞台に、音楽や踊りによって軍を慰労し、鼓舞するための歌劇団として実在した文工団(=文芸工作団)に所属した若者たちを群像劇的に描いた青春映画です。
この映画、中国では公開前に何の説明もなく公開が延期になるも、公開後は多くの中国国民の共感を呼び大ヒットしたそうです。興味深いエピソードですね。
今回もサポーターと呼ばれるボランティアスタッフが、手作りのテーブル札や名札、団扇を各テーブルに用意しました。
華やかな課題映画の雰囲気にぴったりで素敵ですね!
名札には「おすすめ映画」を書く欄やちょっとした小ネタもあり、初対面でもお互いの名札に書かれた内容をきっかけにお話しされる方も多かったようです。
そんな和やかな雰囲気で始まったシネマテーブル、各テーブルではどんな意見が出たのでしょうか。
「青春映画としても戦争映画としても秀逸な作品。」
「検閲の厳しい中国でこんな映画が作れるとは驚いた。」
「前半の瑞々しく美しい映像と後半の凄惨な戦争シーンとのギャップがすごい。」
「文化大革命や中越戦争によって青春時代を奪われた当時の人々が映画にシンパシーを感じたことが、中国本土で本作がヒットした一因となっているのでは。」
「文工団員の青春の描写はキラキラし過ぎている。実際に文工団に所属していた監督が理想化した、ファンタジーとしてのノスタルジー表現と言えるかも。」
「大河ドラマみたい!」
「朝ドラにできそう!」
などなど、どのテーブルでも幅広い意見や考察が出たようです。
私がいたテーブルでは中国滞在中、現地で本作をご覧になったという参加者の方もいらっしゃり、中国国内でタブー視されている中越戦争の凄惨さを描いた本作の意義や中国の方言についてなど、興味深いお話も聞けちゃいました。
サポーターが作成した課題映画の資料も配付されていたので、映画の内容や登場人物の名前を思い出しながら話ができました。(鑑賞してから時間が経つと細かい描写を忘れちゃったりするんですよね。この資料、とってもありがたいんです。)
また課題映画の関連作品として、
『ラヴソング』(1996)
『最愛の子』(2014)※過去のシネマテーブル課題映画にもなってます。
『さらば、わが愛/覇王別姫』(1993)
『ラストエンペラー』(1987)
『ランボー』(1982)
『プレデター』(1987)
など、類似性のある中国・香港映画や、ベトナム戦争関連の映画の名前が多く挙がったようです。
あっという間に終了時間となり、近くのブリティッシュパブElephant’s Nestに会場を移し、引き続き懇親会がスタートです。
シネマテーブルでは、懇親会でも課題映画とは別の「話題映画テーブル」を設けています。
話題映画の鑑賞は必須ではありませんが、鑑賞しておくと懇親会をより楽しめるかもしれません。
毎月の話題映画はmixiコミュニティで案内しているので、是非チェックしてみてください。
そして今回の懇親会話題映画は、『名探偵ピカチュウ』!
「ピカチュウ可愛い!!!あの表情はライアン・レイノルズだったのか!」
「ハリウッド版でも制作側のポケモン愛を感じた。」
「幅広い世代のポケモンファンを満足させる映画になっている。」
「バトルではなく、ポケモンとの共生を打ち出した世界観が新鮮だった。」
こちらも色々な意見が飛び出し、盛り上がりました。
話題映画テーブル以外でも、懇親会では課題映画の話の続きから、注目の最新作、懐かしの映画に関する話題まで、皆さん色々な話で盛り上がりました。
次回の名古屋シネマテーブルは、6月26日(水)に開催。
課題映画はインド映画『SANJU/サンジュ』です。
良質なボリウッド映画が話題を呼ぶ昨今、日本でもヒットした『きっと、うまくいく』のラージクマール・ヒラニ監督の最新作とあって、期待が持てますね。
インド映画を観たことがないという方でも、楽しめるような作品なのではないでしょうか。
6/15(土)より伏見ミリオン座、6/21(金)より中川コロナワールドにて公開です。
お申込みはこちらからどうぞ。
mixiコミュはこちら
初めましての方もお久しぶりの方も、次回のシネマテーブルでお会いできるのを楽しみにしています♪
文:エジリ
撮影:シネマテーブルサポーター