猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2019年8月21日(水) 受付開始19:00シネマテーブル19:30~21:00懇親会21:00~22:30
- 第28回関西シネマテーブル「よこがお」
台風10号は関西に大幅な被害をもたらすことなく通過し、ほっとした真夏の夜に、関西シネマテーブルは開催されました。「誰のおかげで雨は止んだのでしょうか、これはもしや人柱のおかげかもしれません。」こんな問いかけで開始したシネマテーブル、だって今回の話題映画は『天気の子』ですから!(※話題映画とは、課題映画の他に懇親会で話すテーマの映画です)
さて、8月の課題映画は『よこがお』です。参加者は21名(内初参加者2名)、そして映画の広報担当をされている日宣の古野さんがゲストとしてご参加いただきました。 最初は緊張して入るも、しゃべりだすと映画を見ての疑問や感じたことが人によって全く違うことにびっくりし、会場は笑い声や驚きの声が賑やかに響きわわたります。
美味しいサンドウィッチをほおばりながら、カフェに流れる心地よい音楽に身を任せ、素敵なアフター7の非日常の始まりです。
『よこがお』はごく普通の、隣近所に住んでいるような女性がある犯罪に巻き込まれ、徐々に社会性を失い復讐を行うミステリーです。とはいうものの、誰もが犯罪に巻き込まれる可能性があり、加害者となりえる現代では他人事ではありません。そう、これは明日にでも私に降りかかりうる事象なのです。
「主人公はどこにでもいる女性、誰もが共感を持つ女性だけど主体性がないのではないか。」 「看護師という職業は、そもそも家族に近づきすぎてはいけない。」 「すべての人が依存関係の映画だった。」 「本と小説は全く違う。」 「よこがおの題名の意味は何?」 ひとつの映画をめぐって、シーンの解釈をめぐって、テーブルごとに違う会話の花が咲きます。
さて、あっというまの90分、まだまだ話足りない余韻を残しつつ、お待ちかねのゲスト古野さんのトークショーです。 古野さんは、年間300本も映画を見られるという映画通です。『よこがお』では大阪の舞台挨拶で、主演の市川真理子さんと監督のアシストをされていました。(私も当日舞台挨拶を見に行きましたが、市川さんの美しさ、監督の気さくなお人柄に感動しました!)
「主人公が演じた犬のシーンは、犬の演技日本一に指導を受けていいた。」「主人公と女性が押し入れで裸でじゃれ合うシーンは、市川真理子さんの子供の頃の実体験を基にしている。」などなど映画の秘話が盛りだくさんです。
「よこがおは、社会性を失った動物的な主人公を指す。」「最後に主人公の髪が緑色に変色した意味は・・。」 こちらの質問に丁寧にお答えくださり、司会との掛け合いに会場わ和やかなムードが流れます。
最期に古野さんに、映画の良さを聞いてみました。「どこが良いとか、何が良いとかでは説明できない。それが映画の魅力。」だそうです!
言葉にするより心で感じて、見えなくて体験できない世界を覗きに、映画館へ行ってみましょう。そしてシネマテーブルに参加してみてくださいね。
懇親会は「古野さんのテーブル」「フリートーク」「話題映画 天気の子」が設けられました。
『天気の子』は今話題空前の映画です。映像の素晴らしさはピカイチですが、随所に若さゆえの勢いがあると大人の意見が多かったです。台風は人柱のおかげで去ったと思い、ここは大目ににみましょうか。私たちは大人ですからね。
「古野さんのテーブル」では最近おすすめの映画やさらなる『よこがお』の秘話で盛り上がり、「フリートーク」は猫町倶楽部の課外活動の話しで盛り上がりを見せていました。 楽しい時間もあっという間です。
初参加者の方に感想をうかがったところ「最近は映画館に行ってなかったので、久しぶりに映画を見れて良かったです。学生の頃はよくいったのですけどね。最初は店に入るのもすごく緊張しましたが、ピアノの先生や看護師の方の映画の感想が全く自分を違って面白かった。すごく語りがいのある映画でした。」と嬉しい言葉を頂きました。そして、感想を語るご本人はとってもキラキラしていました。
最期に、参加者には古野さんから特別に『よこがお』のパンフレットのプレゼントをいただきました。古野さん、ありがとうございました。
さて、次回は9月14日(土)、第29回関西シネマテーブルはお待ちかねの休日開催です!!
17:00 受付開始
17:30~19:00 シネマテーブル(1テーブル6~7人程度のグループに分かれて課題映画の感想を話し合います)
19:00~20:30 懇親会
【課題映画】
『ニューシネマ・パラダイス』 (1989)
2019/08/09(金)~2019/09/05(木)
http://asa10.eiga.com/2019/cinema/918.html
前半8/9-22 TOHOなんば
後半23-9/5 ステーションシティ
課題映画は、午前10時の映画祭で上映予定の旧作となります。
今回は、ミニシアター(単館系)劇場として不屈の興行収入記録と持つと共に、映画好きな人の中で燦々と輝き続ける不朽の名作を取り上げます。
※アマゾンプライムやDVD視聴も可能です。
■参加費
シネマテーブル:1500円(1ドリンク)
懇親会:3000円(1ドリンク+食事)
合計:4500円
★休日開催のため、いつもの軽食ではなくしっかり食事が出ます★
話題映画は『ロケットマン』です。
グラミー賞を5度受賞したイギリス出身の世界的ミュージシャン、エルトン・ジョンの自伝的映画です 。
数々のヒット曲にのせたミュージカルシーンを交えて描いていきます。
エルトン・ジョンは公開中の『ライオンキング』の主題歌「愛を感じて」で、アカデミー賞歌曲賞を受賞しています。
「知らない曲である」ことが、感動を削ぐことは一切ありません。
過去の名映画、現代を駆け抜ける名作、この機会に両方のご鑑賞をお待ちしています
映画の秋、読書の秋、藝術の秋、連休の初日は猫町倶楽部で文化活動を堪能しませんか?
皆様のお越しをサポーター一同お待ちしております。
文:あきちゃん 写真:ジュリア