猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 8月31日(土) 読書会16:00~18時00分
- 第122回 東京アウトプット勉強会『AIvs.教科書が読めない子どもたち』
夏も終わり…とふと思う方も多かったのではないでしょうか。
8月31日(土)、TKP東京駅前会議室にて東京アウトプット勉強会が開催されました。
東京駅八重洲口から少し歩くと到着する会場です。
今回の課題本は 新井 紀子(著)『AIvs.教科書が読めない子どもたち』
昨年出版され、ビジネス書大賞2019を受賞した話題作です。
本書は…
1.著者がプロジェクトリーダーを務めた「東ロボくんプロジェクト」から得られた知見等から、AI技術の特性・AI技術の得意なこと不得意なことを説明している前半。
2.AIに代替できない能力のうち意味を読み解く力=読解力に焦点を当て、子供たちの読解力の現状とこれからの社会を論じた後半
の二つが主な内容になります。
「AI」と教育というどちらも話が尽きることのなさそうなことがテーマ。どんな会話が展開されるのかとても楽しみです。
~~読書会スタート!…前のお知らせタイム~~
読書会開始前に1つだけルールを確認。
猫町倶楽部の読書会では、「参加者の意見を否定しない」ことを参加者の皆さんにお願いしています(本に対する批判はもちろんOK!)。
これは読書会を楽しむためのルールでもあり、色々な意見を気軽に出し合える場を作ることで自分一人で読んでいた時には得られなかった気づきを得られる場所にする為の、シンプルですがとても大切なルールです。
また開始前には各テーブルごとに読書会進行役の「ファシリテーター」を選びます(猫町倶楽部の読書会に3回以上参加した方の中から)。
ファシリテーターといっても何か「これを行わなくてはいけない!」というルールがある役割ではありません。
先ほどのルールを守り、より良い読書会にしたい!という気持ちがあればどんな形で進めても大丈夫です。
今回は8月31日ということで…「夏休み最後の日に宿題をやっていた人」というお題で各テーブルからファシリテーターを選出しました。
それでは読書会スタート!
~~読書会の模様ダイジェスト~~
読書会終了後みなさんに伺ったアンケート結果(抜粋)
Q1:一番盛り上がった話はどんな内容でしたか?
・「読解力とはなにか?」
・「読解力を高めるにはどうすればいいのか?日本人の読解力は昔から低かったのか、それとも近年急激に低下したのか。読書量は読解力に比例しないとのこと、体感と違って興味深い…などなど。」
・「異業種の方のAIに関するお話と、読解力という点の話が盛り上がりました。」
・「本で使用しているデータや、論理付けが、専門家(教育関係の職場の方)から見ると信憑性がない、というので盛り上がりました。」
・「どんなことがAIで置き換わり、どんな仕事は置き換えられないか」
・「AIキャバクラ」
・「絵画で音楽のように感情を呼び起こすことは出来るのかという話」
・「(最初から最後までハイライトな気がして絞れません)」
Q2:読書会に参加してよかったと思うことはなんですか?
・「他の人の意見を聞けること。特に同じ本を読んだ上での考え方や捉え方の違いが分かるのが良いです。」
・「日頃思っていたことが、言えて、意見交換が出来たこと。」
・「自分とは年齢も職業も違う人から多様な視点の問題意識が提起されたこと」
・「役所や教職の方がグループにいたので、民間企業との違いが新鮮だった」
・「色々な業種の人がAIの影響を感じているのがわかったこと。システム屋さんや教育者さん等普段絡まない人の視点が新鮮でした。」
・「どのような形であれ読んで終わりにはならないこと」
・「話しながら思考を整理できる、自分では思い付かなかった視点を知れる」
・「同じ本を読んでも、人によって解釈や着目点が違うので、意見を交換することで自分の読み方を相対化できたり、新たな視点を持つことができるのはありがたかったと思います。」
・「AIの話題から哲学、音楽と広がってとても楽しかったです。」
読書会の最後には記念撮影。計75名の方が参加しました!
読書会終了後は会場を「素材屋」に移し懇親会!
話の尽きない楽しい夜となりました。(60名参加)
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みなさんは「勉強会」という言葉からどんな場所をイメージしますか?
私たちは猫町倶楽部の読書会の中で「アウトプット勉強会」の名を冠する会ではありますが、「勉強会」という言葉からよくイメージされがちなものとは少し異なる場であると思っています。
この会は…「浅いかな?」「これちょっと不真面目かな…?」と思う意見、「これは深読みしすぎ?」「お堅すぎかな?」と思った意見、どんな意見でも(他の方の意見を尊重しつつ)気軽に出し合うことができる場です。
様々なバックグラウンドを持つ人がいて、硬軟様々な色を持つ意見が飛び出てくるという体験…。
それは一人の読書でも専門家やプロフェッショナルが集まる場でも得られない体験なのではないでしょうか。
学びの場にも楽しいお喋りの場にもなる、そんな場所です。まだ参加したことない方もどうぞ気楽に参加してみてください。お待ちしています。
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さてここで小さなお知らせです。
東京アウトプット勉強会では試験的に『LINE OPEN CHAT』を始めてみました。
これはLINEを利用していれば誰でも参加することができるグループチャットで、
普段使っているLINEとは別の名前・別のアイコンを設定することができます。
東京アウトプット勉強会の参加者のみなさんとの様々な交流を行う場として活用したいと考えています。
今回の読書会にて初の案内を行い、現在は27名(9/15時点)の方が参加中。
参加方法は…今後の東京アウトプット勉強会の現場でご案内していく予定です。入退出自由なチャットですので気軽にご参加ください。
どのように利用していくかはまだまだ試行錯誤中ですので、ご意見・アイデア等がありましたら弊分科会のサポーターもしくはTwitter宛に気軽にお寄せください。
☆次回開催のお知らせ☆
次回は9月28日(土)に開催。
課題本は 綿野 恵太『「差別はいけない」とみんないうけれど。』(平凡社)
会場は3ヶ月ぶりの東京ミッドタウンになります。
ゲストに本書の著者である綿野恵太さんが来場!の予定です。
【申し込みはこちらから】
次回はどんな語り合いが生まれるのでしょうか…?
本文:マサ 写真:しらい (冒頭のホワイトボード画像のみマサ)