扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

名古屋シネマテーブル水曜会

  • 2020年2月26日(水) シネマテーブル:19時30分~ / 懇親会:21時10分~
  • 第114回 名古屋シネマテーブル『1917 命をかけた伝令』

2月26日(水)、第114回名古屋シネマテーブル定例会が開催されました。
参加していない方にも楽しさが伝わることを祈りつつ、当日の様子を報告します。
最後までよろしくお付き合いください♪


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今回の参加人数は50名。
お馴染みのメンバーだけでなく、お久しぶりの方や初めてのシネマテーブルという方も。
すっかり常連な私も、参加する度に新しい出会いや気づきを得ることができるので毎回新鮮です!



こちらは第1会場のNov.cafe。
お洒落な店内で、コーヒーやサンドイッチを片手にいつも和気あいあいとした雰囲気でおしゃべりしています。



今回もボランティアスタッフであるサポーターが、お手製のテーブル札や名札、顔隠し用のお面などをご用意。
課題映画をモチーフにしたデザイン、どれも素敵ですね!

 

サポーターによる開会挨拶、ルール説明が終わるとシネマテーブルがスタート。
まずは同じテーブルになったメンバー同士、簡単な自己紹介からはじめます。
胸に着ける名札には名前以外にも、おすすめ映画を記入する欄が用意されているので初対面の方でも会話のきっかけに。
私も映画の趣味が合いそうな方のおすすめや、ノーチェックだった映画のタイトルは思わずメモをとってしまいます。

自己紹介も終わって場が和んだところで、本題である課題映画についてそれぞれの感想を話し合います。

 

今回の課題映画はサム・メンデス監督『1917 命をかけた伝令』。



前回の課題映画『パラサイト 半地下の家族』に引き続き、本年度の米アカデミー賞において多くの部門にノミネート、撮影賞、録音賞、視覚効果賞の3部門を受賞した話題作です。


どんな映画かというと、第一次世界大戦真っ只中の1917年のある朝、重要な任務を命じられた若きイギリス兵のスコフィールドとブレイクの2人が任務を全うして味方兵の命を救うため、敵兵が待ち受ける最前線に赴く物語を、全編ワンカット風の臨場感あふれる映像で描いた戦争映画です。

各テーブルではどのような感想・意見が出たのでしょうか。

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「カメラの動きどうなってるの!?どこでカットしてるの!?」

「一人称視点で描かれているため、いつ何が起こるか分からない戦場の緊張感が伝わってくる。」

「乗り物酔いしやすいので映像に酔ってしまった。」

「戦火を頼りに歩みを進める夜間の戦闘シーンは、恐ろしいが美しいと感じた。」

「終盤の突撃シーンの迫力はすごいけど、映画館で予告編で観ちゃってたから・・・」

「スコフィールドとブレイクの友情をめぐる人間ドラマとしていい映画。」



「全編ワンカット風の映像はどこでつないでいるのか確信が持てず、撮影技術レベルの高さに驚いた。」

「長回しショットの連続で物語が進む演出には演劇っぽさも感じる。」

「アイテムを集めて課題をクリアしていく、ゲームやアトラクションのような映画だった。有名な俳優が登場する場面は“セーブポイント”のよう。」

「川に流れついたところで散る花びらはブレイクを追悼しているようで美しい。“オフィーリア”みたい。」

 




(※走っているつもりです。)

 

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第2会場のElephant’s Nestでも、映画好きの参加者から色々な感想が飛び出します。



「世界史ファンなので“第一次世界大戦あるある”が目白押しで楽しかった。」

「全編ワンカットへの拘りのためか、ストーリーがご都合主義的といえる部分もあった。」

「ワンカット風が売りという事前情報の影響で、かえってカメラ割りばかり気にしすぎてしまった。」

「登場人物の過去や背景は明言されていないが、戦争の虚しさ、理不尽さを感じた。」

ストーリーに対する感想やツッコミから技術面についての評価まで、どのテーブルも幅広く意見が挙がりました。

 

また関連する作品として過去の戦争映画や、一人称視点、ワンカット風が印象的な映画のタイトルを挙げる人も多かったようです。

特に、同じ第一次世界大戦を描いたピーター・ジャクソン監督のドキュメンタリー映画『彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド』(2018)は同時期に市内の映画館で上映されていたこともあり、課題映画と併せて鑑賞したという方も複数名いらっしゃいました。



私も鑑賞しましたがおすすめです。
ドキュメンタリー映画が好きな方は機会があればぜひ。


他にも各テーブルでは下記のような映画のタイトルが挙がりました。
気になる作品があればぜひチェックしてみてくださいね。

『炎628』(1985)
『サウルの息子』(2015)
『ゼロ・グラビティ』(2013)
『プライベート・ライアン』(1998)
『バンド・オブ・ブラザース』(2001年製作のテレビドラマ)
『戦火の馬』(2011)
『ワンダーウーマン』(2017)
『ハードコア』(2015)
『ハクソー・リッジ』(2016)
『ダンケルク』(2017)
『ライフ・イズ・ビューティフル』(1997)

 

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各テーブル大いに盛り上がり、予定時刻となったところでシネマテーブルは一旦終了。
引き続きElephant’s Nestに集合して、懇親会のスタートです。



お酒やソフトドリンクを片手に、最近観た映画やこれから観たい映画の話、はたまた映画とは全く関係ない世間話まで、皆さん自由におしゃべりしています。

 

さて、こちらは任意参加の「話題映画テーブル」。

課題映画とは別に、毎月の懇親会で設けている共通の映画作品について語るテーブルです。



 

今回の話題映画は『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』。



『007』シリーズのダニエル・クレイグをはじめとする豪華キャストがおくる、話題のハイテンション・ノンストップ・ミステリー。
ミステリー好きや出演俳優ファンなど、多くの方がテーブルに集まりました。

「いかにもミステリな映画で楽しめた。」
「とにかくダニエル・クレイグの顔がいい!」
「毎年1本続編が観たい!」
「ライアン・ジョンソン監督、ヒットして良かったね・・・」
等々、こちらも笑いの絶えない様子で盛り上がっていましたよ。

課題映画ではないので鑑賞必須ではありませんが、皆と共通の映画の話ができる場はやっぱり楽しい。
私も『ナイブズ・アウト』観てから参加しておけばよかったなぁ。

 



 

楽しい時間はあっという間。
懇親会は流れ解散ですが、毎回終電ギリギリまでおしゃべりする人もいるとかいないとか。
お酒飲みながら映画の話するの楽しいですもんね…わかります…

皆さん飲み過ぎに注意して、気をつけてお帰りくださいね!


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そして次回の名古屋シネマテーブルは3月25日(水)開催。
課題映画は『ヘレディタリー/継承』のアリ・アスター監督による待望の新作『ミッドサマー』です。



既に鑑賞済みの方も多いのでは?シネマテーブルならネタバレ気にせず話せちゃいますよ!
センチュリーシネマ、TOHOシネマズ各館他で2/21(金)より公開中です。

 

懇親会の話題映画はグザヴィエ・ドラン監督『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』。



ミッドランドスクエアシネマ各館他で3/13(金)より公開。こちらも人気の監督の新作とあって楽しみですね。
※懇親会話題映画の鑑賞は必須ではありません。

 

【※3/11追記※新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、3月25日(水)の名古屋シネマテーブル定例会は開催中止とさせていただくことになりました。今後の予定につきましては、猫町倶楽部ホームページを随時ご確認ください。】

 

初めましての方もお久しぶりの方もいつものあなたも、また次回お会いできるのを楽しみにしてます!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪

 

 

文:エジリ
写真:シネマテーブルサポーター

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