猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。
- 2020年8月12日 受付開始20:00 読書会20:30 ~ 22:00
- 【猫町オンライン】 文学サロン月曜会 トニ・モリスン『青い眼がほしい』
8月12日、文学サロン月曜会が開催されました。
課題本はトニ・モリスン『青い眼がほしい』、
白人の容姿に憧れる黒人少女の1年間を描いた作品で
人種・階級の違い、少女の悲劇などが扱われていて少し重た目の作品です。
当日の参加者は47名、初参加の方も2名いらっしゃいました。
ご参加ありがとうございました。
梅雨が明けてから連日うだるような暑さで大変ですが、
6月から猫町倶楽部の読書会はオンラインで開催されているので、
天候の影響は小さいですね。
猫町倶楽部ではZoomを使用しての読書会を行っております。
マイクやカメラ、アプリなどの簡単な事前準備が必要となります。
詳しくは「オンライン読書会 参加手引き」をご覧ください。
(【PC版】 【モバイル版】)
読書会当日の流れですが、
先ず受付で当日のグループを受付担当者から連絡し、
その後、開始時間まで歓談しながら別室で待機していただき、
時間になったら再度集合して司会より案内があります。
読書会中のルールは一つだけ、
・他の参加者の意見を否定しない (課題本の内容を批判するのは問題ありません)
です。
また、オンライン読書会ならではの注意事項として、
こちらの画像をご確認ください。
司会の案内が終了したら、受付でお伝えしたグループでの読書会となります。
オンライン読書会が実際どのように進行されるのか気になる方は
こちらの動画をご覧ください。
雰囲気は伝わりましたでしょうか?
さて、今回の読書会はどうだったのか、先ずは作品の感想として
・読むのが辛かった
・マウンティングは女子あるある
・何度か読まないと分からない
・タイトルから想像したのと中身が違った
・「美しさ」というものについて考えさせられた
・黒人同士での差別は当時の教育不足が起因のような気がした
などが挙がってきました。
また、作品に対する疑問点としては、
・マリーゴールドが咲かなかった理由が分からなかった
・ソープヘッドチャーチの役割がよく分からなかった
・ピコーラは救われたのか?
・ピコーラは人種差別、貧困だけでなく家族によっても不幸になったのでは?
・ピコーラは美しかったのでは?
などが挙がっていました。
各グループ大変盛り上がったようで、その他の意見も沢山出たようです。
読書会が終了したら、再度全員集合して写真撮影
読書会終了後は5分間程度休憩してから、
有志の方に残っていただいて話し足りなかった事や意見交換などを20分ほど行いました。
今後展開していく猫町ラウンジについて一部で盛り上がったようです。
次回の月曜会は8月29日(土)太宰治『葉桜と魔笛』です。
老婦人が35年前に亡くした妹の事について語る作品で、
ただ悲しいだけでなく語りがいのあるもののようです。
来月は三島由紀夫『仮面の告白』で3回開催されます。
日程は9月2日(水)、15日(火)、27日(日)です。
三島由紀夫の自伝的作品で生い立ちから客観的に理知的かつ詩的な文体で描かれているようです。
某サポ曰く三島ショック!で痺れるそうです。
そして、9月13日(日)には駒井稔さんの『文学こそ最高の教養である』での読書会も開催されます。
海外の古典的なものを14作品ほど紹介されている本です。
原作者の話、歴史的背景、文学界の流れなど様々な角度本を紹介しているようです。
この本を読むと紹介されている本を読みたくなるという噂…
また、猫町倶楽部ではこの度ホームページをリニューアルし、
新たな試みとして8月21日から猫町ラウンジを運用していきます。
新しいオンラインでの遊び場を自ら作っていきたいという方は是非入会をご検討ください。
(文:しみ、写真:タクミ、運営:関西文学サロン月曜会)