扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

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  • クレイトン・M・クリステンセン「イノベーション・オブ・ライフ」【関西OP勉強会 第37回】

関西アウトプット勉強会[ビジネス]

  • 2013年6月1日(土) 18:30~21:00
  • クレイトン・M・クリステンセン「イノベーション・オブ・ライフ」【関西OP勉強会 第37回】

京都会場第37回 5月定例会に、ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。

課題図書は、クレイトン・クリステンセンの『イノベーション・オブライフ』 です

著者は『イノベーションのジレンマ 技術革新が巨大企業を滅ぼすとき』を出版したハーバード・ビジネス・スクールの権威。そのクリステンセンが種々の著作を経て、幸せなキャリアを歩むために書き下ろした「人生の経営学」といえる最終講義になります。

今回の参加人数は、25名。今回も男女を問わす多くの方に参加いただきました。

定刻の18:30、サポーターのまきしむさんの発声で会は始まりました。

読書会のルールは、 “人の意見を否定しない”のみ。4つのグループに分かれ、進行役のファシリテータを中心に7~8名で語り合いました。課題本の読了というハードルを掲げていますが、実際の場は各人の自由な意見による情報交換がなされます。

それぞれの自己紹介で場が和んだ後、率直な感想を言いながら少しずつ本題へ入っていきます。

第一部での内容、「幸せなキャリアを歩む」では、仕事のための誘因(インセンティブ)と動機づけ(モチベーション)という2つの概念について討議しました。仕事で少しでも欠ければ不満につながる要因が衛生要因であり、報酬は衛生要因に当たるので、給料が増えれば仕事の満足感が増すわけではないのに、給料をモチベーションとして仕事をしたために家族を失うなどの過ちを犯してしまう。というものです。 グループ内で個人、家族、親子関係、それぞれ置かれた状況を各人が説明し、人生の時期によって優先順位は異なることを理解し、時期を踏まえた給料以外のインセンティブを見つける必要性について気づきを得ました。ここでは個人の意見をみなさんが尊重し、人とは違う意見やまとまらない意見であっても真剣に話を聞いて理解に努めたり、補ったりしてくれる、そんな安心感があるので、積極的な発言がなされます。

後半から第二部、第三部の内容、「幸せな関係を築く」「罪人にならない」に移っていきます。新規事業に成功した企業の93%が当初の戦略を断念し、成功のためには失敗を経験しながら目標を修正しているという、企業の例を参考にしながら討論を進めていきます。人生も同じように、幸せのゴールも最初に設定したものがすべて正しいとは限らないし、できるわけでもないので、失敗しながらその都度修正していく術が重要であるとの意見がありました。また目標設定の際には、過去の既存能力を活用するだけでは自分の限界を超えた未来を描くことができないので、将来必要となるゴールを設定することが必要だとの指摘もありました。

最後にそれぞれが理解不足な点、再議論な点を討議してまとめに入ります。日常生活ではなかなか公表できないパーソナルな部分ですが、同じ課題に取り組んでいるという一体感があるために、語り合える。そんな点がこの勉強会のひとつの魅力ではないかと思います。

2時間強の討論時間ですが、各々の意見に耳を傾けながらあっという間です。

ここで新たな気づきや不完全燃焼でもっと話したかったメンバーは、後日mixiのトピックで立ち上がる「話したりん!」に記入してもらっています。

課題本について楽しく語り合った後は、さらに交流が深まる二次会です。二次会も20名参加と盛況。お酒や料理を囲んでの二次会、「こちらが真の目的」と明言される方もおられるぐらい、ひとつのことをやり遂げた達成感を共有できるので、参加されるとさらに仲良くなれます!こういうつながりがあると、また次回も参加しようというモチベーションにつながるようです。

次回のお知らせですが、

6月29日(土)、課題本は、片岡剛士「アベノミクスのゆくえ 現在・過去・未来の視点から考える」です。

主催者のタツヤさんはじめ、いろいろな職種、年代のメンバーが参加されているので、さまざまな意見が飛び交い、新たな視点で物事が考えられるのもこの会の魅力の一つです。

初参加の方は毎回20%程度おられるので初めての方も安心して来ていただけます。

興味のある方のご参加、お待ちしています!!

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