扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

東京文学サロン月曜会[文学]

  • 2014年6月29日(日) 
  • 第54回 東京文学サロン月曜会  野崎歓が選ぶフランス文学の3冊

今回の東京文学サロン月曜会は翻訳者の野崎歓さんを迎えてのフランス文学3冊。課題本は野崎さんが選書した『異邦人』『赤と黒』『素粒子』のうちのどれかです。申込者総数は過去最大級の127人となりました!



作品ごとの参加者ですが『異邦人』を2とすると『赤と黒』『素粒子』がそれぞれ1の割合でした。どのように感じるでしょうか!?



会に先立ち進行役のファシリーミーティングの風景です。今回は野崎さんが読書会中に回る席をこの場でジャンケンにて決めました。



開場にあわせて突然の集中豪雨となりましたが、電車等の大幅な遅れも無くほっと胸をなでおろします。



ゲストの野崎歓さんから簡単な挨拶を頂いたあと、さっそく読書会の開始です!



手前は『異邦人』、奥は『素粒子』のテーブルといったように課題本ごとに分かれての読書会になります。



この頃になるとすっかり雨も上がり、明るい雰囲気の中での読書会となりました。



直接この距離でお話を聞いたり質問できるのは、ゲストイベントならではですね。



こちらは『素粒子』テーブル。『素粒子』はその表現方法にも関わらず女性参加者が多かったのが印象的です。どのような会話がなされたのでしょうか。



読書会のあとは恒例のベストドレッサーの発表です。



今回のドレスコードは『フランス』。三色旗をイメージされいる方が多かったでしょうか。



『ベルサイユのばら』のプリントに会場がざわつきます 笑



こちらの男性は作家名とブランド名を合わせて来るという技で。色々発想の方法がありますね!



最後はベストドレッサーの皆さん全員で。おめでとうございます!



ベストドレッサー発表のあとはいよいよ野崎歓さんのレクチャーです。専門家ならではのお話にみなさん興味津々の様子。



フランス文学を前進させてきた力はどこから来たか、スタンダールの画期的だった部分はどのような部分なのか、ウェルベックが扱っている問題意識とは何か、などといった視点をはじめ色々な側面から今回の課題本について解説をして頂きました!



質疑応答では作品に関するものから、作家について、翻訳をする際に心がけていること、フランス文学に対する情熱はどこから来ているのかなどが問いかけられ、野崎さんご本人についても迫る事ができました!

パーソナルなお話を聞けると親近感が沸きますね。



最後はお酒やご飯を入れながらの懇親会です。自分が選んだ課題本以外の感想を聞いたり、知っている人に挨拶をしたり、テーブル上にある過去のおすすめ本一覧などをネタに盛り上がりました。

いかがだったでしょうか。

今回は野崎歓さんのレクチャーは非常に良かったという感想が多く、サポーター一同とても嬉しかった会となりました。

個人的にも、スタンダール、カミュ、ウェルベックと違う時代の作家を結びつけて考える骨格を得ることができ、その上で野崎さんがおっしゃったいた『現在進行形の小説』ウェルベックに触れることが出来たのはとても面白い経験となりました!

次回は毎年恒例の浴衣読書会となります。

日時は8月3日(日)、場所はいつものchanomaではなく東京国立博物館の奥にある九条館と応挙館にて行います。

課題本はいまのところ未定なので開催スケジュールをチェックして頂ければと思います。

それでは次回お会いできるのを楽しみにしています!

TO THE HAPPY FEW

記:もののふ 写真:かつのり

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