扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

名古屋文学サロン月曜会[文学]

  • 2014年07月11日 
  • 第80回 ガルシア=マルケス追悼企画「族長の秋」読書会【藤が丘会場】

名古屋文学サロン月曜会は、今回で第80回を迎えました。
今回の読書会は、4月に亡くなったラテンアメリカ文学の巨匠、ガルシア=マルケスの追悼企画として『族長の秋』が課題本となりました。ガルシア=マルケスの代表作のひとつ『百年の孤独』は、第29回の月曜会で課題本になったことがあり、今回の参加者の中には二回目のマルケス読書会となった方もいらっしゃったようです。

藤が丘会場は、直前まで台風8号の接近の恐れがあり、ハラハラしながら準備をしていましたが当日はすっかり台風も過ぎ去り、無事に開催することができました。地下にある「青猫」の入り口から見上げると、建物の間から青空が。


牛が浮かび上がったテーブル札に、物語にちなんだ占いつきのドリンクチケット。
どちらもサポーターの力作です。


さぁ、受付開始!


今回の参加者は 男性21名、女性13名。
参加者の皆さんのラテンなコスチュームで、会場は南米の様な熱気に包まれながら、読書会が始まりました。難解な作品であるだけに、アウトプットも盛り上がったようです。

「改行が無くて読みにくかったー!!」
「カギ括弧がないからセリフも分かりにくかったね。」
「そうそう、いつの間にか誰かしゃべってる」


「印象に残ったシーンはどこ?」
「気になる登場人物はだれ?」
「感情移入できた人はいる?」


「こんな大統領、居たらどうする?」
「現実的じゃないよ。」
「でも、権力者ってみんなこんなもんだって!」


「マジックリアリズムってなんだろう。」
「南米あるある、みたいな……?」
「こんなあるある、嫌だよ。」


「ちょっと、グロテスクなシーンがキツかったなぁ」
「その一方で、幻想的なシーンも多いよね。」
「気がつくといろいろなシーンにとばされていて、その浮遊感が面白かった。」


「ラテンアメリカの文学って余りなじみがないよね」
「ガルシア=マルケスの他の作品を読んだことは?」
「『百年の孤独』に挑戦してみようかな」


読書会終了後はベストドレッサー賞の発表です。
今回のドレスコードは「ラテン」!
各テーブルから、最もラテンな人が選ばれました!

W杯で健闘中のアルゼンチンのユニフォームをイメージ


コーヒー農場で働く日系移民をイメージ


カリブ海の浜辺に居そうな女性に、男性陣の視線は釘付け!


最後はベストドレッサーの皆さん全員で。おめでとうございます!


さて、場所を移動して懇親会が始まりました。
今回の懇親会にはスペシャルゲストがいらっしゃいました。
第五回月曜会旅行にゲストとしてお招きした、歌人の桝野浩一さんです。
トークショーでは短歌について、語っていただきました。
参加者も桝野さんのトークに引き込まれ……


短歌について質問してみたり、著書について質問してみたり、枡野さんご本人についてちょっと突っ込んだ質問をしてみたり、笑いの絶えないトークショーとなりました。
参加者の皆さんに、短歌について興味を持っていただけたら幸いです。


さて、今回の定例会から、第七期サポーターが月曜会を運営することになりました。
これからの読書会を思いっきり盛り上げていきたいと思います!
一年間よろしくお願いします。


次回は毎年恒例の浴衣読書会です。
日時は8月9日(土)、場所は熱田区の白鳥庭園です。課題本は谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』。
次回お会いできるのを楽しみにしています!


(第7期サポーター/ららんこ)

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